環境保全対策

ダカール・ラリー2011の準備中、主催者は環境関連の様々な組織や業者と協議を繰り返し、対策を講じている。ダカール・ラリーでは、自然環境保全の為に必要な場所でのラリー・コースを回避するなど、特別の注意を払う。またCO2についても、ガス放出量の調査を新たに行う配慮がされている.

CO2排出量調査

2007年大会でカーボンのデータを査定し始めてから3年目になる。報告では22,000tのCO2を排出していることが明らかになった。今回、アルゼンチン・チリでダカール・ラリーが及ぼす影響について新しく調査される。前回と同じ、フランスの環境及びエネルギー制御に関するスペシャリストADEMEが担当する。最も広く行われている調査法、つまり前回と同じ内容を査定することによって2010年のデータが得られることになる。
南アメリカでラリーを開催するに当たり、コース上、とりわけ航空機によるカーボン排出量は2007年と比較して増加せざるを得ない。その為、主催者はカーボン排出量を償う様々な可能性を模索すべく取り組んでいる。

コースの設定は相互に協議しあって決める

チリでは、最初のコース設定の段階でCONAMA(国家環境委員会)の担当者を招きコースの配置について協議を行った。入念な話し合いの後、主催者は最終的なコース取りを行った。ONAMA以外でも、考古学的遺跡の保護を行っている団体Consejo de Monumentos NacionalesやCONADI(国有記念物委員会)などの担当者らとも環境保全についてのアドバイスを得ている。
アルゼンチンでは、CDM (環境・持続的開発庁)と共同で仕事を進めてきた。通過する地方すべてにおいての、コースとなる地域の環境保全について協議し、双方の立場から検討しあった。

“代替エネルギー部門”を特設

ニューテクノロジー実験室ともいえるダカール・ラリーは、環境保全エネルギーの発展に密接に適応しながら、特殊な代替エネルギーで走る車両の開発に貢献している。ダカール・ラリー主催者にとっても、エコロジーはレースの大事な要素となりつつある。2011年大会では電気、ハイブリッド、バイオ燃料・・・等で出場する競技者は、“代替エネルギー ”部門が設置される。

ゴミ処理

ダカール・ラリーでは、関係者一同がすべての訪問先で、ゴミを選別し、最も環境に配慮した処理法で廃棄するといったゴミ対策を行っている。例えば、ビバークでの使用済みオイルやバッテリー液などの様々な液体、オイルなどをふき取った雑巾などの収集・廃棄処理は契約した専門業者が行う。競技者やアシスタント関係者など全員にゴミの選別を徹底させ、適切な廃棄に協力してもらう。アルゼンチンでは特に環境・持続可能開発庁(Secretaria de Ambiente y Desarrollo Sustentable)がゴミ処理の管理を行っている。ビバークで収集されたゴミ・廃棄物はそれぞれの都市が管理し、その都市が通常行っている収集方法、処理方法で廃棄されることになる。
ビバークで集められるゴミ以外にも、ラリーが通過するコース上でのクリーンアップの対策が講じられる。リタイア競技者を拾いながらコースの最後を走行するカミヨン・バレーの後から、4台のゴミ収集車が、剥がれた車体の一部といった落し物やゴミを集めながらコースの最後を走行する。