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映像: ダカールラリー・ワールドツアー 2017/4/22

rpm films様より4/22ダカールラリーワールドツアーIN東京の模様を映像にてご紹介頂きました。

https://www.facebook.com/pg/rpm-films-inc-104420736316457/videos/?ref=page_internal


ダカールラリーワールドツアーIN東京

「4月22日 東京のモンベル品川でダカール・ラリーワールドツアーIN東京」が開催された。報道関係者20名を含め100人あまりが参加した。

菅原父子と風間父子の対談では、1982年日本で最初に出場した風間深志と翌年出場した菅原義正の当時の話や、ジュニアたちの父との関係など笑いの中で和やかなトークが続いた。

そして、来日した主催者ASO、ダカール・ラリー総監督代理グザビエ・ガヴリーによる、2017年大会についての報告と2018年大会の要旨についての説明があった。

  • 2018年大会はペルー、ボリビア、アルゼンチンの3か国を通過
  • 1月6日から20日の14日間の競技
  • 3つのステージでループコース、マラソンステージが1乃至数個
  • 前大会からSSV(サイド・バイ・サイドビークル)カテゴリーが設置され、4輪と同じルールで走行していたが、そのカテゴリーのルールが見直される。2019年には2輪と同じように、給油補給を行うことも検討中。
  • 本年からMOTULがスポンサー
  • ダカール・ラリー・シリーズはメルズーガ・ラリー、チャイナ・ラリーが加わった。
  • メルズーガ・ラリーはナビゲーション、デザート走行などの練習・実践をする上で、ダカール・ラリー出場への最適なレースであること、マルク・コマによるカップ走行などのレクチャーが毎晩行われ、当ラリー参加者は無条件でダカール・ラリーに出場でき、参加費の割引がある。
  • ダカール・ラリーでは現地支援、環境配慮に非常に重点をおいており、住居支援などで南米で活躍しているNGO団体テチョへの支援金提供、カーボンオフセットとしてアマゾンの森再生へ資金供与している。

参考:ダカールラリー2018プレスキット(日本語)
   メルズーガラリー紹介およびニュース(日本語)参加予定者向け情報(英語)


「Dakar Rally World Tour in TOKYO」- 2017年4月22日開催

Dakar Rally World Tour in TOKYO 2017
 
ダカール・ラリーワールドツアー(ダカール・ラリー2018のプレゼンテーション)
&風間父子とレジェンド菅原父子が語るダカール・ラリー

 
日時:2017年4月22日(土) 13:00開始(12:30開場)
会場:モンベル高輪ビル2F (108-0074 東京都港区高輪4-8-4)
アクセス:JR線・京急線「品川駅」高輪口より徒歩5分
     都営地鉄 浅草線「高輪台駅」より徒歩5分
参加申込:下記のWEB申込フォームより申込下さい。
     https://goo.gl/forms/p18HHVZHpizOMXqI2
 
パリダカと言えば、かつては知らない人がいないほどの、大きなモータースポーツイベントだった。世界一過酷なラリー、2週間で1万kmを走破し、50か国から参加者が集まり、7か国を通過・・・、1月1日のスタートを皆が楽しみにしていた。
 
1982年風間深志が日本人初めてパリダカの二輪部門に参加した。その後、名称はダカールラリーへと変わり、舞台は南米へと移った。
そして、今年1月、風間深志の息子である風間晋之介が参加した。
 
さらに、1984年から34年間連続で出場し続けているダカール・ラリーのレジェンド菅原義正。
息子の菅原照仁、トラック部門で1万6千ccクラスの巨大なモンスタートラックに混じって8千ccクラスのトラックで総合8位、トラック部門の小さな巨人なのだ。
 
風間父子と菅原父子が古今のダカール・ラリーについて語る、夢とロマンのトークショー。
 
この度、ダカール・ラリー主催者A.S.O.の競技者ディレクター(Xavier氏)が来日、来年2018年のダカール・ラリーについて語ります。
 
どなたでも参加できますが、人数調整の為、Webサイトより申し込みお願いします。
 

スケジュール

12:30 受付開始
13:00-14:00 風間父子と菅原父子のトークショー
14:00-14:30 Dakar2018についてのプレゼンテーション 
       主催者ASOの競技者ディレクターグザビエ(Xavier)氏が
       次回ダカールラリー2018について紹介します
       主催がASOになったメルズーガラリーについても紹介があります
14:30-16:00 フリータイム(質問・写真撮影など)
16:30 会場クローズ


2016/01/16 第13ステージ ビジャ・カルロス・パス→ロサリオ

全車 :リエゾン(移動区間) 518km+SS(競技区間)180km=合計698km

131kmのリエゾンの後にSS180kmがスタート。モト&クワッドは競技者らへの畏敬を込めてリバース(昨日の後尾から)スタート。
本日スタートする競技者はモト部門84台、オート68台、クワッド23台、カミヨン41台。
第1走者は6時15分、オート7時15分、カミヨン8時18分と今日はかなり早い。

モト部門の第1走者はオスワルド・ブルガ、ペルー人。総合84位にいてトップとの差は54時間。トップと一番差が多かった日は8時間もあった。別の見方をすれば、ブルガの走ったタイムで、プライスはダカール・ラリーを2往復走ることができる。ブルガの苦労は想像に難くない。日中、何度も転んでは起きを繰り返し、毎晩夜中のゴール&マシーン調整・・・。完走への執念!
 

ステファン・ペテランセル6度目の総合優勝、プライス初優勝!

 
第38回ダカール・ラリーが本日ロサリオで終わった。オート部門でステファン・ペテランセル(プジョー)が6度目の総合優勝、モト部門ではトビー・プライス(KTM)が初めての総合優勝を果たした。クワッド部門ではマルコス・パトロネッリ(Yamaha)が3度目の優勝。カミヨン部門でもジェラルド・デ・ローイ(IVECO)が2度目の優勝。

SSではセバスチャン・ロエブ(プジョー)が今大会4度目のステージ優勝、モト部門ではパブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)が今大会初のステージ優勝。

どんなに言葉を尽くしても、ステファン・ペテランセルのパイロットとしての質とすごさは説明できない。オート部門で6度目の優勝、“Mr.ダカール”はモト部門での優勝と同じ回数にすることができた。通算12回の総合優勝、ペテランセルはまさにかつてないダカール・ラリーの王者となった。

この6度目の優勝に導いたステージはたった1度のステージだった。だがそのステージはハンパではない。第10ステージのフィアンバラの砂丘の中、彼が予告したように、彼が度々2輪の時代にやっていたように、彼は“タガを外して”大きな賭けに出たのだった。すべての危険を冒して弾丸のように走った。ライバルのトラブルが重なって、彼は失態もなく、賭けに勝った。

しかし事は決して楽ではなかった。新しいチームメイト、セバスチャン・ロエブは最初の週レースを凌駕し、イメージづけていた。ペテランセルは、彼の後ろで背中を丸めてチャンスを狙う戦略をわきまえていた。プレッシャーに耐えながら、前を走るクルマの砂埃の中で、できる限りミスを抑えながら、ライバルのクルマと共に走った。プジョー・チームに降りかかる様々な試練を振り払って、結局ペテランセルがただ一人優勝の椅子を手にした。アリ・ヴァタネンがプジョー405で優勝してから26年、ついに彼はプジョーの優勝に導いたのだった。

MINIのナセル・アルアティヤの素晴らしいパフォーマンスも忘れてはいけない。常にプジョー・チームと互角の戦いを続けた。フィアンバラの砂丘入口でのトラブルさえなければ、彼はもう一段表彰台を上ることもできたに違いない。そして総合3位のジニエリ・ド・ヴィリエは連続表彰台。南アのパイロットはスタート時から淡々と同じペースで走り、トヨタに再び表彰台を贈った。

セバスチャン・ロエブは今大会の目玉の人となった。4度のステージ優勝、驚くほどの大横転事故、度重なるメカ・トラブル、彼はラリーレイドで起こりうる全ての面で体験した。WRC9度のチャンピョンが最終2ステージでのチーム・オーダーを快く受け入れたかどうかわからないが、ロエブにとって初めてのダカール・ラリー、呑み込みが早いのでこの後はどういうことになるか・・・?

モト部門 :トビー・プライス(KTM)も呑み込みの早い部類の人。むしろ早すぎるくらいだ。昨年初めてのダカール・ラリーで総合3位。KTMチームのトップ・ライダーのオーストラリア人だ。彼はきっちり目標に向かって知能的に優勝をものにした。とりわけHONDAチームのプレッシャーに負けず、あまり後ろを振り返りもせずコースを走り続けた。KTMがマルク・コマに続くリーダーを探していたとしたら、彼ら、既に手にしたわけで、しかも安泰だ。ダカール・ラリーで優勝した初めてのオーストラリア人として記録に残ることになった29歳だ。

準優勝はスロヴァキア人、ステファン・ソヴィツコ(KTM)。2014年9位、2015年5位、そして今回2位と徐々に順位を上げてきた。今回はまさに目標どおりの順位を手にした。総合3位はチリのパブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)。他の表彰台の二人のように段階的に順を上げてはこれなかったが、それにしても今回素晴らしい成績の年となった。

4位アルゼンチンのケヴィン・ベナビデス(Honda)、6位7位はフランス人アドリアン・ファン・ベヴェレン(Yamaha)、アントワーヌ・メオ(KTM)らも注目のライダーたち。ファン・ベヴェレンはトゥーケ・エンデューロのWチャンピョンで、今大会中日々順位を上げてきており、アンラッキーなトラブルに見舞われなければと悔やまれる。

一方のエンデューロ世界チャンピョン4度のメオは2日前、総合3位まで順位を上げていた。プライスの優勝の為に身を捧げて走り続けてきたが、ゴール手前の転倒事故でケガをしてしまう。今日激痛に耐えながら走り抜きトップから2時間40分遅れ、SS70位でゴールした。まさに執念の完走だ。

三橋淳はSS65位、総合56位。完走おめでとう!

女性ライダー、ライア・サンス、エンデューロ世界チャンピョン4度、目標はトップ10入り。2日前の転倒で順位が後退し、彼女の夢が果てた。鎖骨骨折にもかかわらず最長の931km、今日の631kmをロサリオまで走り抜いた。本日のSS14位、総合12位。

クワッド部門 ;パトロネッリ兄弟はカム・バックのチャンスを逃さなかった。弟マルコスは今大会3度目のステージ優勝、そして兄アレヒャンドロも第11ステージで1回ステージ優勝した。総合優勝は兄弟で5度目になる。しかしそれにしても、兄は仕事があると2年間出ていなかったというのに、強い!
SS3位は、南アのブライアン・バラガナット(Yamaha)、ダカール・ラリー参加2度目にして驚きの成績を出した。2017大会の成果が楽しみだ。

総合優勝の弟マルコス・パトロネッリと準優勝の兄アレヒャンドロ・パトロネッリはわずか4’23”の差.。総合3位のセルゲイ・カリヤキンとは1時間57分。

カミヨン部門: 今大会はジェラルド・デ・ローイ(IVECO)が2度目の総合優勝。第9ステージから総合2位の競技者と既に大きなタイム差があったので、総合トップをキープするのはそれほど難しいことではなかった。準優勝は2015年大会優勝のアイラット・マルデーブ(Kamaz)、3位はフェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)。ヴィジャグラは2度オート部門参加した後、今回カミヨンでエントリーしたアルゼンチン人だ。

日野チーム菅原のジュニア照仁はSS16位、総合で13位、父義正SS40位、総合31位。もちろん、排気量10リットル未満クラスで今回も1,2を制した。

9500kmの厳しいレースの果て、最終的にロサリオまで走り抜いた競技者はモト84台、クワッド23台、オート67台、カミヨン44台。完走率は60%。


2016/01/16 第13ステージ インタビュー

全車 :リエゾン(移動区間) 518km+SS(競技区間)180km=合計698km

 

モト部門

003 –トビー・プライス (KTM) (SS4位、総合優勝)
ダカール・ラリーで初めて勝ったオーストラリア人

どう言ったらいいのかわからない。何も考えられない・・・。2度目の参加で優勝できるなんて考えてもいなかったので、僕はひどいショック状態なんだ。僕の家族、友人、オーストラリアで応援してくれている僕のファンたちに・・・・ンもう信じられない!

2度目の参加で優勝なんてすごい記録だが、僕がダカール・ラリーで初めて勝ったオーストラリア人だというのもすごい。2年前にはそんな事想像だにできなかった。完走するだけで、すでに勝利だ。優勝だなんて、本当に信じられない。オーストラリアで走っている姿勢でレースに向かった。アタックすべきところではアタックし、マラソン・ステージのような大事なところではバイクに気を付けて走った。そしてナビゲーションもうまくできた。これが僕のスタートで、この後も勝てるようになりたい。それは非常にむずかしいので、この優勝を十分味わうよ。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)(SS1位、総合3位)
この最終ステージは今大会の中で一番難しかった

この最後のステージは非常に難しかった。スタート前、とても緊張していてナーバスになっていた。今日は全競技者が同じコースだった。最初からプッシュした。チームの仕事のおかげで総合3位をキープできた。とても嬉しい。

今回のダカール・ラリーは非常にハードで、最後の日まで表彰台争いを続けなければならなかった。普通だと、最終日は競争せずに流すだけなんだけど。僕にとってこの最終ステージは一番難しく、緊張した。ラリー前に怪我したがプロがゴールまで導いてくれた。今日は彼らの努力の成果だ。この後ゆっくり休んで、チームの皆と次の大会に向けてのスケジューリングをするつもりだ。

 

クワッド部門

252–マルコス・パトロネッリ(Yamaha)(SS6位、総合優勝)
本当に信じられない

もちろんすっごく嬉しい!劇的なダカール・ラリーだった。初めは少しアンラッキーだったが、その後はすべて良い調子だった。ほぼ毎日同じ順位でいられた。一生懸命仕事をした。だから今日の成績は本当に感動だ。今大会は本当にハードだった。非常にラリーレイド的なステージもあったし、最もダカール・ラリーらしいステージもあった。コースのタイプがまったく二つに分かれていた感じがする。大会最初の頃のスピード・コースではうまく走れなかったが、次のタイプになってから少しライバルを引き離すことができた。このダカール・ラリーは私のチームと兄といっしょに勝ったものだ。本当に信じられない!

 

オート部門

302 –ステファン・ペテランセル(プジョー)(SS13位、総合優勝)
私の大きな最終目標

すっばらしいー!プレッシャーはかなりあったが、なんとか耐えられた。最終3日間は非常にストレスだったので、ゴール・ラインを越えてほっとした。チームは2年前から狂ったように働いてきたので、プジョーの歴史を再び書き換えられたということがとても満足だ。フランスの自動車メーカーなので、ずーっとこの優勝を夢見てきた。私は何度も優勝してきたが、この嬉しさはトップ3に残る。この後についてどうするか、それを決めるにはまだ早すぎる。確かなことは、モトとオート部門での優勝回数を同じにするというのが、私の大きな最終目標だった。今、それがかなった。この他に自分にモチベーションをかけるものがない。

 

300 –ナセル・アルアティヤ(MINI)(SS3位、総合準優勝)
準優勝、良いパフォーマンスだ

ダカール・ラリーが始まる前に、二人のライバルが気になっていた。ステファン(・ペテランセル)とジニエリ(・ド・ヴィリエ)だ。ゴールで、この3人で表彰台に登れたので嬉しい。ステファンは非常に頭が良いし、ジニエリはコンスタントな走りなので良い仕事ができる。準優勝を取ることができたのは良いパフォーマンスなので非常に嬉しい。大会初め、表彰台に上れると思っていたが、どのポジションかはわからなかった。準優勝できて本当に嬉しい。スポンサーにサポートしてくれたことに対してお礼を言いたい。この先のこと?私はフリーなので、どうなるかわからない。来年の契約はまだしていない。

 

314–セバスチャン・ロエブ(プジョー)(SS1位、総合9位)
もう、来年来たい気分だ

クルマも我々も共に、我々は全体的に非常にコンペティティフだった。ナビゲーションのステージでは多少心配もあったが、するべき仕事を知っていたから、なんとかクルマが持つように走った。ナビゲーションがそう難しくない日もあったが、本当に困った砂丘もあった。これから来年の為にどう改良したらいいのか相談しないといけない。しかし、本当に苦しかったというのに、もう、来年来たい気分だ。

 

301 –ジニエリ・ド・ヴィリエ (TOYOTA)  (SS8位、総合3位)
ポテンシャルは高いがスピードが無い

最後のステージで、ミッコ・ヒルボネン(MINI)と表彰台を巡ってすごいバトルをしてしまったようだね。昨日は終日アクセルを底まで踏み続けた。今日はタイム差をコントロールして走った。トヨタの為にこの表彰台の位置をキープしたかったので、とてもうれしい。私にとって、最初の週は非常にフラストレーションが溜まった。プジョーのスピードには追いつけず、ナセル(・アルアティヤ)の高地や砂丘の中での走りにも追いつけなかった。我々のトップ・スピードを改良しなければならない。ステファン(・ペテランセル)のプジョーで2度目の優勝に対等に戦えるようにしなければならない。

ターボ・エンジンと対等に戦うのは難しかったが、我々のメカニックの信頼性はバツグンだった。プジョーは非常に速い。我々のクルマのポテンシャルは高いがスピードが無い。これで13回目のダカール・ラリー、5度目の表彰台だ。総合優勝は1回しかしていないので、できるだけ早いうちに勝ちたい。


2016/01/15 第12ステージ インタビュー

オート&モト&クワッド :リエゾン(移動区間) 450km+SS(競技区間)481km=合計931km
カミヨン:リエゾン(移動区間) 599km+SS(競技区間)267km=合計866km

 

モト部門

007 –エルダー・ロドリゲス(Honda)(SS1位、総合5位)
5位になれるよう全力でアタックした

僕にとって素晴らしい日になった。全体的に2週目は最初の週より良い走りができた。1週目は体調が悪くて、週末は肩の痛みがひどかったが。だが今はすっかり良くなった。今日は5位になれるよう全力でアタックした、しかしあくまでも安全にだ。走りやすいSSだったので、非常にいいスピードで走ることができ、トビー(・プライス)やアントワーヌ(・メオ)を追い越した。

 

003 –トビー・プライス (KTM) (SS2位、総合1位)
今日大事なのは、無事にゴールに到着すること

480kmもある長いSSで、路面は石がボコボコあってひどく走りにくかった。何度かピスト(道路)から落ちたが、大したことはなかった。エルダー(・ロドリゲス)が途中追いついて、追い越していった。無理に彼に追いつこうとせず、マイペースで走った。
今日大事なのは、無事にゴールに到着することなんだ。前を走るメオに追いついた。彼は僕を待っていたのか、何かトラブルがあったのかよくわからなかった。何かあったら、彼だけが頼みだった。タイヤがもうダメになる寸前だったから、もしもの時彼に助けてもらうはずだった。

優勝はもうすぐだ。しかし、2度目の出場者が優勝したと、ダカール・ラリー史に僕の名が刻まれるかどうかは明日にならないとわからない。

 

049 –アントワーヌ・メオ(KTM)(SS21位、総合6位)
えらいドジ踏んじまった

残りはあと1ステージだよね?夢見てたわけではない、転んだあとイリトラックがピーピー鳴っていた以外、何にも覚えていない。ウェイ・ポイントを一生懸命探していた。タイムを失っていて・・・・えっと、トビーと一緒に走っていたんだったよね。まいったなぁ!えらいドジ踏んじまった。首も痛いし、頭も痛いし、ケツ以外どこもかしこも痛い・・・・。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)(SS6位、総合3位)
慎重に走る法を選んだ

SSは難しかった。泥も多かったし、水たまりもたくさんあった。一回泥の中で転んだ。ゴール手前はすごくスリッピーだった。少しタイムを縮めていたので、スピードを落として走った。すっごく滑って、危なかった。Km430あたりでアントワーヌ(・メオ)が倒れていたのを見た。すぐ止まって、具合はどうか聞いた。今日の総合順位はどういうことになるのか・・・ ?

 

オート部門


315 –ミッコ・ヒルボネン(MINI)(SS1位、総合4位)
良い仕事をしてきた

今日のSSはスピードの上げ下げをずーっと繰り返さなければならず、とても難しかった。しかし1度もパンクしなかった。ものすごくスピードを出して走っていた気がしないので、(ステージ優勝に)届くくのかどうかわからないが、楽しみだ。最後ゴールでナセル(・アルアティヤ)より早く着いたのは確かだ。ここまで、ミス無しでトップ5の中に入れたのは確かだ。このまま最後まで行けると良い。良い仕事をしてきたが、ちょっとしたミスが大きな損になることもある。ナセル・アルアティヤとかに比べると、まだまだたくさん学ぶことはある。私の初ダカール・ラリー参加だ、非常に満足できる結果が出せると思う。

 

302 –ステファン・ペテランセル(プジョー)(SS9位、総合1位)
勝負している場合ではない

ひどく長く、狭いコースで、競技者同士がくっついていて、思った以上にテクニカルだった。すごくストレスのかかるレースだった。むやみにタイムをロスすることなく、タイヤをパンクさせないよう適度なスピードで走らなければならなかった。だからゴールできてうれしい。
今朝はセバスチャン(・ロエブ)とダニエル(ロエブのコ・ドライバー)らが遅れを挽回せずに、しっかり我々のガード役に徹して後ろに付いていてくれていた。砂丘の中でシリル・デプレがその役を変わって、その後のピスト(道路)上では再びロエブが後退した。我々は最高のアシスタントがいる。プジョーと共に2年ハードな仕事をしてきて、ようやく大きな前進ができた。だから勝負している場合ではないんだ。それぞれが自分のチームの中での役割を尊重するのは当たり前なんだ。

 

314 –セバスチャン・ロエブ(プジョー)(SS13位、総合9位)
あと一日、なんとしても完走したい

SSをおとなしく走ってきた、途中ステファン・ペテランセルに追いつき、彼の後ろにじーっとついて走った。我々は今日は特に大きく上昇することも後退することも無いので、ステファン・ペテランセルにもし何かあったらパーツの一つでもサポートするつもりで走っていた。あと一日、なんとしても完走したい。

 

300 –ナセル・アルアティヤ(MINI)(SS2位、総合2位)
我々の仕事をこなしている

美しいコースだったが、非常に長かった。それに非常にわかりにくかった。ゴール手前120km辺りで、フロント・タイヤに異常を感じたのでスピードを落とした。結局、パンクはしなかった。楽しんで、我々の仕事をこなしている。ぜひ優勝したかったが、それでも我々なりに精一杯のダカール・ラリーをした。あと1ステージ残っているが、どんな結果になるのか楽しみだ。プジョーは最初の週は想像以上に速かったが、全体的にはMINIは非常にうまく走れた。横転したステージで大きくタイムを落としてしまったが、我々MINIは十分ダカール・ラリーで優勝できるポテンシャルがあると思う。


2016/01/15 第12ステージ サン・ファン→ビジャ・カルロス・パス

オート&モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 450km+SS(競技区間)481km=合計931km
カミヨン:リエゾン(移動区間) 599km+SS(競技区間)267km=合計866km

931kmもある今大会最長のステージで、WRCのようなコース。オート、モト&クワッドは481kmのSSで、ゴール後すぐにビバーク。しかしカミヨンはCP4(km267)でゴールした後、オンロードでビバークに向かう。低い山の中の両側に草木が生い茂る道幅の狭いコースでスピードは出しやすいが、どこに落とし穴があるかわからない。最終ゴールまであと1日となったこのSSで、些細なミスですべてを失うことの無いよう、細心の注意が必要だ。

朝8時、全競技者がコンボイでSSスタート地に向かってビバークを出た。今日のスタートにはモト85台、クワッド25台、オート69台、カミヨン46台。

SSスタート地までリエゾンを約450km近くも走らなければならないので、全体にスタート時間が遅い。モトの第1走者のスタートは9時20分、オート11時57分、カミヨン14時20分。ウェイ・ポイントが11か所もあり、モト部門トップ走者でもSSをゴールするのに6時間以上もかかった。

昨日SS優勝で総合3位に上昇したアントワーヌ・メオ(KTM)、そして、今度は2位のステファン・ソヴィツコ(KTM)と7分の差。4位でメオを追うキンタニーリャとは1分33秒差、この3人のバトルが今日はどのように展開していくのかが気になるところ。

ヒルボネンとロドリゲス初のステージ優勝、ペテランセルとプライス確勝に近づく

ビジャ・カルロス・パスのゴールに向かって、オート部門6回目の総合優勝まであと一歩となったペテランセルはリスクを冒さなかった。一方2台のトヨタと2台のMINIのクルマが厳しいステージ優勝を争う場となった。そして、ミッコ・ヒルボネン(MINI)が初めてのダカール・ラリーにして初めてのステージ優勝を果たした。モト部門でも同じシナリオ。総合トップのトビー・プライス(KTM)は制御モードの走りで、一人エルダー・ロドリゲス(Yamaha)が爆発した。初めてのSS優勝、総合でも4位に浮上。アントワーヌ・メオ(KTM)はゴール手前20kmで転倒し、トップから38分遅れで、総合順位3位落としてしまう。

オート部門 :今日は2台のトヨタと2台のMINIの何という激しい戦い!4台が狂ったようにスピードを上げて走った。Toyota Hilux向きのコースで、2人の南アパイロットはここぞとばかりスタートからかっ飛ばした。最初のCPをナセル・アルアティヤが制したのもつかの間、2台はすぐに追いつく。

全てのチェック・ポイントは4台が僅差で交代しながら走った。最後、プルターがステージ優勝に向かって飛び出した為か、ジニエリ・ド・ヴィリエは追い上げを緩めた。その時MINI2台も同時にダッシュしたが、ナセル・アルアティヤは一瞬遅れ、チームメイトのミッコ・ヒルボネンが大きな賭けを射止めた。WRCで取った杵柄、スウェーデン人は最後20kmでステージ優勝を手にした。

結果、SSの順位は4人が1分以内の僅差、1位のミッコ・ヒルボネン(MINI)と2位ナセル・アルアティヤ(MINI)9秒、3位リーロイ・プルター(Toyota)45秒、4位ジニエリ・ド・ヴィリエ(Toyota)57秒の差。

総合順位はあまり動きがない。リーダー、ステファン・ペテランセルは気負いを上げることもなく“チーム内合同走行”の1日。こればかりは責められない。あと総合まだ386kmだというのに、これ以外の走りができようか?11分遅れでSS9位でSSを終えた。

ロサリオの最終ゴールまであと1日となった今夜、“Mrダカール”と彼のプジョーDKR2008は総合順位で2位のナセル・アルアティヤ(MINI)に40分、3位のジニエリ・ド・ヴィリエ(Toyota)に1時間7分のアドバンテージを持った。総合優勝がほぼ確定した傍らで、明日ヒルボネンは4’27”の差にいるド・ヴィリエを追い上げ表彰台を狙うのだろうか?

モト部門 :リーダー、トビー・プライス(KTM)は平穏な日であるようにと願っていた。そしてその通りになった。SS最初からチームメイトのアントワーヌ・メオにエスコートされ、481kmのSSゴールまで絶対ミスしないよう走った。幸い、総合トップの位置は不動のものとなった。

エルダー・ロドリゲス(Yamaha)にとっては今日しかなかった。彼はなんとしてもステージ優勝がほしかったが、これまでそれがかなわなかった。そしてできるものならケヴィン・ベナビデス(Honda)との5分の差を縮めて、総合5位に上がりたかった。SS最初から最後までアタックして、彼はYamahaとの契約を完璧に守った。彼はHondaに6分余りの差をつけてSSを制した。アントワーヌ・メオ(KTM)の不運も手伝って、彼は総合4位に浮上、3位のライバル、ケヴィン・ベナビデス(Honda) とは2’59”の差だ。

ここまでノー・ミスのアントワーヌ・メオが今日は劇的な不運に見舞われる。今朝3番目のスタート、チーム・オーダーに従ってプライスの総合優勝の為にサポートに徹して走っていた。なんと、なんとゴールまで僅か20kmというところで転倒してしまう。手を怪我し、他のライダーと共にゴール、トップから38分もの遅れになってしまった。

総合順位ではトビー・プライス(KTM)が2位のステファン・ソヴィツコ(KTM)に37分の差。3位はパブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)、53分の差。これだけのタイム差であれば論理的にはロサリオの最終ゴールの順位はほぼこのままだ。

もしトビー・プライス(KTM)が総合優勝ということになると、ダカール・ラリー史初めてのオーストラリア人の優勝ということになる。ダカール・ラリー史に新しい記録が書き込まれるまであと一歩。

三橋淳はSS65位、総合56位。完走まであと1日!

クワッド部門 :パトロネッリ兄弟の弟マルコスは最初からアタックにかかった。最初のウェイ・ポイント(km50)で既にライバル、ブライアン・バラガナット(Yamaha)に1分半もの差で通過。しかしその後スピードを緩め、CP3(km284)では地元アルゼンチンのゴンサレスに追い越される。その後パンクでストップしたゴンサレスを追い越し、最後マルコスが本日のステージを制した。

総合順位は、トップが弟マルコス・パトロネッリ。昨日は兄だったので今日は交代した。そして、安全第一の走りの兄アレヒャンドロ・パトロネッリは総合2位、4’23”の差.。3位のセルゲイ・カリヤキンとは1時間52分もの差がある。

カミヨン部門 :今日はモト、クワッド、オート部門のコースの半分、CP4(km267)のコース。SS最初からピーテル・フェルスルイス(MAN)がアタックにかかり、先を行くエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)を追い越し、最後までトップ・タイムで走り切った。
総合順位ではジェラルド・デ・ローイ(IVECO)が2位のアイラット・マルデーブ(Kamaz)、3位のフェデリコ・ヴィジャグラ (IVECO)らに1時間以上の差をつけている。

今日のWRCのようなコースはエンジンの小さいチーム菅原にとってはやや不利なステージ。ジュニア照仁はSS20位、総合で13位、父義正もSS35位、総合28位と双方、総合順位が上昇した。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-1300/videos-galery.html


ダカール・ラリー、第12ステージのビデオ映像「Car/Bike」の中で菅原義正さんが 紹介されています。3:45からの”Another Dakar”というコーナーです。

菅原義正さん映像:http://www.dailymotion.com/video/x3mof5p_stage-12-summary-car-bike-san-juan-villa-carlos-paz_sport

「74歳の菅原義正さ ん、2016大会出 場者の中で最高齢者。参戦33回目のダカール・ラリーだが、 モト、オート、カミヨンすべてのクラスで参戦した。
現在カミヨン部門で30位、 最終ゴールほ最高の幸せまであと1日だ。」


2016/01/14 第11ステージ インタビュー

全車 :リエゾン(移動区間) 281km+SS(競技区間)431km=合計712km

モト部門

049 –アントワーヌ・メオ(KTM)(SS1位、総合3位)
思ってもいなかった

えー、そんなに良い成績だったの?思ってもいなかったぁ。うっそだろー。パウロ(・ゴンサルヴェス) が転ぶ前、彼を追い越した。彼はせっかく今朝再スタートできたのに残念だ。今年初めてのダカール・ラリーで3位のつけられたってうれしいなぁ。

今日のナビゲーションは超複雑で、みーんなミスしていた。俺はツイていた。 一時、一人だけになってしまって、一人だけこんなに速いわけがないと思い、ロード・ブックを1コマ外していたことに気が付いた。一つ手前の位置に戻って、正しいコースにいるのかどうか確かめた。じれったいがこんな風にして習っているところなんだ。あとステージ2つ、どうなるかわからない。初めての参加なので今は勉強の時、チームの決定は今晩どうなるかな。

 

003 –トビー・プライス (KTM) (SS2位、総合1位)
他のライダーとのタイムは僅差

今日も良い走りができた。3番目のスタートだったが180kmで先頭に出た。その後はトップを引いた。しかし、ゴール手前50kmから80kmの間は非常に走りにくい路面で難しかった。暑くて、呼吸が苦しかった。今日の難しいステージをこなせてうれしい。他のライダーとのタイムは僅差だ。そして、最終ゴールはまだ遠い。大事なのは最後のステージのゴールラインを超えることだ。今日は暑さのせいでライディングがつらかったが、バイクは良好。メオは素晴らしいタイムを出した。チームにとって良い事だ。道に迷った競技者がいるので、全員走り終わってからの順位を待とう。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)(SS3位、総合4位)
まだあとたくさんkmが残っている

とても疲れるステージだった。スタートしてから給油ポイントまでマックスのスピードで走った。トップ集団とのタイムをかなり縮めたと思う。でも、給油の所でリア・タイヤに問題があるのを見つけ、その後はスピードを落とした。SS最終部は非常にハードだった。岩だらけ、大きな水たまり越えもあった。すごく危なかった。今日のステージは非常に厳しかったので、走り切ることができてうれしい。まだあとたくさんkmが残っているから、明日がどうなるか楽しみだ。感情に振り回されず集中して走るつもりだ。

 

オート部門

300 –ナセル・アルアティヤ (MINI) (SS1位、総合2位)
ステージ優勝できてうれしい

非常に長いステージで、非常に暑かった。最初から最後までアタックした。ステージ優勝できてうれしい。最後の数10kmは、フロント・トランスミッションのシャフトが壊れたまま走った。2駆になってしまったが、ミッシュランタイヤが良いので、我々にとってハンディにはならなかった。パンクはしなかった。ステファン・ペテランセルにプレッシャーをかけるのは難しいが、ジニエリ・ド・ヴィリエより上の今のポジションをキープするよう頑張る。彼に20分ほどアドバンテージをとれたので満足だ。

 

314 –セバスチャン・ロエブ (プジョー)(SS2位、総合9位)
ゴールできてよかった

SSの440kmを走り終わってあと2kmというところでカルダン・シャフトの折れる音がした。シリル(・デプレ)を3km手前で追い越したので、非常にラッキーだった。彼が止まって、ゴールまで牽引してくれた。そうでなかったら、今頃まだコース上で壊れたところを直していなければならなかったろう。おかげでこうして、まずまずの時間でゴールできた。SS初番でナニ・ローマがコースを遮って追い越せずタイムを失ったが、その後は良いスピードで走れた。今自分は初めてのダカール・ラリーで見習いの立場だが、見習いは見習いだ。早く走ることは知っているが、方向を選んだり、道のないところを走ったりするのは私にとって初めてだ。今日もほとんどオフロードで、砂丘は少なかったがリオ(枯れ河)は多かったが、うまく走れた。車にダメージを与えるとても長いSSだったが、ゴールできてよかった。

 

302 –ステファン・ペテランセル(プジョーI) (SS4位、総合1位)
ちょっとしたトラブルが我々を台無しにすることだってありうる

430kmのコースはナビゲーションが非常に複雑で、フェシュフェッシュやリオ(枯れ河)が多く、その上、終盤は本格的なラビランス(迷路)だった。当然ストレスがかかった。クルマの音を注意して聞きながら、クルマにダメージを与えるような障害すべてに注意しながら走った。ちょっとしたメカ・トラブルが我々を台無しにすることだってありうる。コースでストップしてしまったら、我々が今持っている1時間近いアドバンテージだって何の役にも立たない。ラリーレイドでは突発の連続なんだ。

 

321 –シリル・デプレ (プジョー) (SS8位、総合7位)
まだ優勝が確定したわけではない

最初から最後までハンドルを左右に動かし、ブレーキを踏んでは放し、クルマをありとあらゆる方向に向けて走る、くたびれるSSだった。ステファン(・ペテランセル)の砂埃を前方に見ながら、スピードを落とさないように走った。好調に走っていたが、SSゴール20kmでタイヤの空気システムのホースを引きちぎってしまい、スピードを落とさなければならなくなった。

あと5kmのところでセバスチャン(・ロエブ)に追い越された。その後半分くらい行った時彼が止まっていた。石にヒットしてカルダン・シャフトを壊したんだ。そこで10分ほど修理を試みたが、直せないことが判った。牽引ロープを出して「手伝ってくれるか?」と言う。もちろん手伝ったよ。いくらなんでも、プジョーのクルマをそこにほったらかしていけない。

目標はなんといってもロサリオのゴールだ。クルマ、タイヤの保存を考え、つまらないミスをしないよう気を付け始めた。もし1度もステージ優勝していなかったら、何が何でも1回はとろうとしたと思うが、もう優勝したことがあるので無茶はしない。


2016/01/14 第11ステージ ラ・リオハ→サン・ファン

全車 :リエゾン(移動区間) 281km+SS(競技区間)431km=合計712km

昨日の悪夢のようなコースに比べたら、今日のコースは簡単に見えるだろう。しかし、今日もまだ砂丘ゾーンがあり、フェシュフェッシュはより多い。果敢な競技者はアタックにかかるが、SSは431kmもあり、相当気合を入れて注意して走る必要がある。今日のサン・ファンのゴールで、また新しいサプライズが用意されている。

この一帯に続く雨の影響は今日もレースをかき乱し、早朝コース・チェックをしていた競技オフィシャルが路面のコンディションが悪いとの理由でスタートが1時間遅れた。さらに午後になって、コース後半がキャンセルの発表。40℃を超える暑さの為、モト&クワッドはCP2(km243)までとなった。オート&カミヨンは予定通り全行程で競技が行われる。


不運のカルロス・サインツ(プジョー)、昨日スタート時は総合首座にいた。罠だらけのコースの中でクルマを壊し、30kmあまり牽引されてゴールに到着した。エンジンとギア・ボックスを繫ぐスペーサが壊れた。一縷の望みを託して6時間遅れのゴールだったが、メカニックたちが朝5時まだかかっても駄目だった。チームは車両の走行不可能と判断、サインツのリタイアを発表した。通算29回もステージ優勝を果たしながら、不運のモトWRCチャンピョンは2013から今年で4度目のリタイアとなった。

さらにHONDAの希望を一身に集めていたパウロ・ゴンサルヴェス、マラソン・ステージ1日目でラジエターに穴が開いてしまい、なんとか1人で修理した。昨日渾身の走りでトップと6分差SS4位でゴールし、総合タイムもトップと縮めていた。しかし夜中、競技オフィシャルから非情の発表、50分のペナルティを科されてしまったのだ。CP2での容認停止時間が15分しかないところ、ラジエター修理のために1時間以上ストップしていたことに対するペナルティだった。これで不運のゴンサルヴェスに総合優勝の夢は絶たれた。

ゴンサルヴェスの後退で、総合順位でアントワーヌ・メオ(KTM)が4位に浮上した。3位のパブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)との差はわずか 1’06”、そして5位のケヴィン・ベナビデス(Honda)とは 1’06”の僅差だ。今日のレースは激しいタイム争いになりそうだ。最良のディフェンスはアタックすることだと言うが・・・。

アルアティヤとメオがステージ優勝、コントロールしたリーダー達

ナセル・アルアティヤが今大会2度目のステージ優勝を果たした。ゴール手前2kmで故障によるストップのセバスチャン・ロエブ(プジョー)とミッコ・ヒルボネン(MINI)を抑えてのステージ優勝だった。暫定で総合首位のペテランセルはトップから8分遅れでSS4位、総合の首位の座はキープした。

モト部門ではトビー・プライス(KTM)がステファン・ペテランセル同様、ライバルをコントロールして総合首位を守った。アントワーヌ・メオ(KTM)はスーパーなアタックでステージ優勝、総合順位は3位に浮上した。

ナセル・アルアティヤはロサリオまで絶対にあきらめないと決心している。総合首位に52分ものタイム差があるのでそれを覆すのはあまりに遠い。しかし常に表彰台にいる競技者として、最高の位置を求めて毎日毎日できる限りの手を尽くすことにしている。今のところそれがうまくいっている。

SS前半はロエブとペテランセルのプジョー2台に鉄腕を披露するのを譲った。しかし後半になって脱兎のごとくアタックにかかったアルアティヤは、まずロエブに追いつき、そしてペテランセルにもアドバンテージを取る。ロエブと競い合っていたペテランセルだが、終盤になって、クルマを最終ゴールまで持たせるなければならないことを意識し、おとなしく走る法を選んだと思われる。

一方ロエブはゴール手前2kmでカルダン・シャフトが壊れ、シリル・デプレに牽引されてSS4位ゴールした。なんと、その状態でもステファン・ペテランセルに1’09”の差をつけていたのだ!これは9度のWRCチャンピョンが、たーだダカール・ラリーに“ちょっと遊びに来た“のではないことを証明していよう。

総合順位では、ステファン・ペテランセル(プジョー)がナセル・アルアティヤ(MINI)に51分の差をつけて優勝。2位はジニエリ・ド・ヴィリエ(Toyota)、1h17’24”の差。

ロサリオの最終ゴールまであと2日。しかし繰り返すDKR2008の悩みの種が再び始まったりしたら、安泰と思われている総合優勝が一瞬にして消え失せてしまうことだってありうる。

モト部門: トビー・プライス(KTM)が今日もレースをコントロールした。彼はSS後半でちょっと“ひとひねり”してライバルたちに差をつけた(次席とのタイム差があるので、ペナルティ覚悟でウェイ・ポイント8,9を外してゴールした)。彼は総合首位を守り抜き、2位にチームメイトのステファン・ソヴィツコ(KTM)が35分差で着いた。

パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)は、ゴールまであと60kmというところで大転倒。メディカル・カーで移送される事態となってしまった。

そして、1分15秒という僅差の3位パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna)、4位アントワーヌ・メオ(KTM)の争い。前半キンタニーリャがリードしていたが、後半ブレーキ故障のためにスピードダウンしたおかげで、メオが最後SSを制した。彼は、2位のプライスに18秒差、3位キンタニーリャに2’38”の差でのステージ優勝。ダカール・ラリー初参加で5度のワールド・チャンピョンは今大会2度目のステージ優勝。

一方、総合2位で今朝スタートしたステファン・ソヴィツコ(KTM)はトップと12分以上も遅れてのゴール。その為、総合順位で首位のプライスと35分23秒の差になってしまう。

三橋淳はSS53位、総合53位と今日も順を上げた。

クワッド部門: 今日は南アのブライアン・バラガナット(Yamaha)をパトロネッリ兄弟が抑えた。ステージ優勝を果たしたのは兄アレヒャンドロ・パトロネッリ(59秒差)、3位が弟マルコス1’16”の差。総合順位はマルコス・パトロネッリ(Yamaha)が1位をキープ、兄アレヒャンドロが8秒’で後を追う。ブライアン・バラガナット(Yamaha)が3位に浮上、しかしトップと1時間40分以上の差。さて、わずか8秒差のパトロネッリ兄弟、どちらが最終で優勝を手にすることになるのか?

カミヨン部門 :昨日と全く違う顔ぶれがSS上位についた1日。ステージ優勝はエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)、2位はピーテル・フェルスルイス(MAN)、トン・ファン・ヘヌフテン(IVECO)。総合順位では、SS6位のジェラルド・デ・ローイ(IVECO)、2位はアイラット・マルデーブ(Kamaz) 1時間9分差、3位はフェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)1時間45分の差。

菅原照仁はSS13位、総合で14位、父義正もSS33位、総合31位。

カミヨン部門は第1走者ニコラエフがスタートしたのが12時15分前、SSゴールまで5時間半かかった。既定のSS終了時間20時14分までにゴールできたのはわずか36台という厳しいコースだった。もちろんオート部門も同様、21台が完走できなかった。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-1200/videos-galery.html


2016/01/13 第10ステージ インタビュー

オート :リエゾン(移動区間) 485km+SS(競技区間)278km=合計763km
カミヨン :リエゾン(移動区間) 237km+SS(競技区間)431km=合計668km
モト&クワッド :リエゾン(移動区間) 283km+SS(競技区間)278km=合計561km

SSは雨の影響で、CP5(km244)までと変更になった。

モト部門

002 –パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)  (SS4位、総合8位)
今最終の優勝に向けて戦う

今日はポジティブな日になった。カミヨンの後ろのスタートだったので、ワダチがひどかった。砂は締まった所やふかふかの所など非常にイレギュラーなので、ゆっくり走った。でもゴールまで走り抜くことができた。まだ優勝争いの中にいられた。
昨日はマラソン・ステージのビバークだったので、自分でできるだけの事しかできなかったから、この後メカニックにバイクが100%になるようやり直してもらう。昨日のマラソン・ステージの後、最終優勝に向けて戦うのは大変だ。タイムが大きく開いてしまったから。しかしまだ終わったわけではない。昨日のあの出来事の後、ゴールできてよかった。総合で3位だが、多くのライダーが僅差で固まっている。毎日良いペースで走るようにしたい。明日はできるだけ良いポジションがとれるようアタックするつもりだ。

047 –ケヴィン・ベナビデス (Honda)  (SS2位、総合5位)
今日の成果に満足だ

楽しいステージだった。転んだが、なんともなかった。コースは非常に難しかった。いたるところでコースを選ばなければならなかったし、雨で川になったリオ(枯れ河)も、泥もいっぱいあった。普通はこんなんじゃない。砂丘は湿って非常に柔らかかった。最終的に今日の成果に満足だ。最終ゴールが近くなってきた。コンスタントにこのポジションにいられるよう注意して、プレッシャー無く、こんな風に続けたい。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ (Husqvarna) (SS6位、総合34位)
今日のステージを走り切ることができてうれしい

良い走りができなかった。タイムを縮めようと頑張ろうと思っていたが、給油地点に着いたとき、リアのタイヤを傷めてしまった。応急処置をしたが、アタックすることは不可能だった。冷静に走ろうと、スピードを落とした。今日のステージを走り切ることができてうれしい。本当にひどい一日だった。大きくタイムを失った、それは確かだ。だがまだそれでもあと何ステージか残っている。最後まで絶対あきらめない。

 

003 –トビー・プライス (KTM) (SS3位、総合1位)
まだ優勝が確定したわけではない

今日は大事な日だった。昨日猛暑の中でバイクが悲鳴を上げていたので、ゆっくり走った。ナビゲーションに注意した。後ろの2人に追い越されたが、我慢した。良いステージだった。総合トップをキープするのに、少し安心なタイムになった。昨日のようにタイムを競って、アタックしなくてもよくなった。何が起こるかわからないが、仕事をきちんと続けることだ。ミスをしないよう、ウェイ・ポイントを外さないように気を付けなければならない。大事なのは元気で、必要ならばスピードを上げて走る準備をしておくことだ。

 

オート部門

314 –セバスチャン・ロエブ (プジョー) (SS5位、総合9位)
それでも最後まで走る

あまり良いことはなかった。それに慣れなければならない。今のところ、いやというほどあちこちぶつかっている。全ての点で難しいし、大変。ワダチを追って走っている。コースをオープンして走る競技者は本当に大変だと思う。

何とかスタックしないように走った。前に進む努力を続けた。最後の幾つかの砂丘越えは少し慣れてきた。ウェイ・ポイントを探すのに10分くらい失った。全部のウェイ・ポイントで15から20分くらい失ったかもしれない。しかし、他の競技者も同じようにウェイ・ポイントを探していたはずだ。これで良しと思ったウェイ・ポイントが実は次のだったので、他に探さなければならなかった。この二つのウェイ・ポイントはそこまでたどり着くルートが近づき過ぎていたんだと思う。

砂丘でキックして小さな横転をした。パンク2回、横転1回、スタック1回、道に迷ったの1回・・・柔らかい砂の中で悪くなる一方だったが全部のSSを走り切った。それでも最後まで走り抜くぞ!

 

321 –シリル・デプレ (プジョー) (SS2位、総合6位)
それでも最後まで走る

ダビッドはSS始めから良い仕事をして、良いナビゲーションをした。前を走るライバルに勝つのに、この後メガ・スピードで戦った。ステファン(・ペテランセル)に数分差で負けたが、でも良い。カルロス(・サインツ)は、リオ(枯れ河)の中の大きな岩にぶつかってストップしたが、ステファンと私は良いレースができた。

今朝のSSはオート、モト、カミヨンが至る所、あっちこっちの方角を向いて走っていた。そんな中ダビッドは良いコースを選んでくれた。CP1についてカルロスとステファンがいたので、間違っていなかったとほっとした。止まってドアを開けて一息した後、4分後に再スタートした。

クルマでどれくらいのスピードで走れるか見てみたが、2年前に走ったYamahaよりこのプジョー2008のほうが走りやすい。このペースで練習を続けるつもりだ。プジョーにとっても自分にとっても大事なことだ。

自分はまだ練習の段階だ。モトで5回優勝したが、優勝できるようになるまで長い時間かかった。オートでも同じように時間をかけてやりたい。ここまで来て集団から外れてしまうなんて、本当に残念でたまらないだろうな。レースで焦ってはいけないんだ。リオ(枯れ河)の中の大きな岩にぶつかってカルロスを見た。胸が詰まる。我々はカミソリの刃の上にいるようなもんだ。自分だってアタックしながら、全部のへまをかわしきれるかどうかわからない。

300 –ナセル・アルアティヤ(MINI) (SS14位、総合2位)
今日はリスクを冒さなければならなかった

今日はリスクを冒さなければならなかった。SSに入って10kmくらいの所で、土手にぶつかって横転した。ひっくり返ったクルマを起こすのに他のクルマが来るのを待って、けっこう時間がかかった。クルマが傷んでしまったうえ、残りのSSをゴールまで走り切らなければならないのでその後は大変だった。クルマの屋根とクーラー・システムが壊れ、何度も止まってちゃんと動いているか確かめなければならなかった。それでもなんとか到着でき、ジニエリ・ド・ヴィリエやミッコ・ヒルボネンからあまり遅れないですんだ。総合で2位、このポジションをキースするようにしたい。

302 –ステファン・ペテランセル(プジョーI) (SS1位、総合1位)
私は抑制不可状態だった

最悪のSSスタートをしてしまった。km32でウェイ・ポイントを探してウロウロして15分くらいロスした。その後、優勝が無くなったと思って、タガが外れた。危険を冒し、計算を辞めた。今日しか盛り返すSSが無いと思っていたので、全力でアタックした。

本当にナビゲーションが難しい、道なき道のマシーンを傷めやすい、ラリーレイドの要素が全て盛り込まれたSSだった。常に、こんなSSは成績に大きな差ができるんだ。パンクして、気が狂ったように喚いた。今日は私は少し抑制不可状態だった。しかし、スピードを出して走った。最終的に、総合順位で一歩上がった。シリル・デプレが2位でゴールし、我々を助けてくれるので良い事だ。


2016/01/13 第10ステージ ベレン→ラ・リオハ

オート :リエゾン(移動区間) 485km+SS(競技区間)278km=合計763km
カミヨン :リエゾン(移動区間) 237km+SS(競技区間)431km=合計668km
モト&クワッド :リエゾン(移動区間) 283km+SS(競技区間)278km=合計561km

マラソン・ステージの後半となる今日のコースは、ベレンを離れてラ・リオハへ南下する。今日もほとんどが道なき道の広大な荒れ地が選手らを待ち受ける。まだ続く砂漠の中の難しいコース選び、かつてないほど長い砂丘セクション。ロザリオの最終ゴールまで完走するには、今日いかにマシンと人を保存できるかにかかってくる。

そして、夜間の雷雨でコースは濡れ、特にSS最初のコーナーのリオ(枯れ河)に水が溜まってしまった。競技オフィシャルが現場を探索し、予定より1時間遅れて8:00にスタートした。本日スタートするのはモト97台、クワッド32台、オート100台、カミヨン50台。

女性ライダーのNo.12レイア・サンス(KTM)は現在総合17位、そしてナニ・ローマのガールフレンド、No.93ローサ・ロメロ・フォント(KTM)も78位。一方クワッド部門ではNO.259カメリア・リポラティが21位、No.281ゴヴァドンガ・フェルナンデス・スアレスも総合27位と頑張っている。なんという強靭な女性たち!

今日のスタートはダカール・ラリー史初めてのスタート様式。オートのトップ10台とモトの10台、カミヨン5台が入り混じって出発になる。

まず3分毎にモト5台:トビー・プライス(KTM)、ケヴィン・ベナビデス (Honda)、ステファン・ソヴィツコ(KTM)、パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna) 、リッキー・ブラベック(Honda)がスタート。そして次は4輪の4台が3分毎に。カルロス・サインツ(プジョー)、エリック・ファンローン(MINI)、ミッコ・ヒルボネン(MINI)、ジニエリ・ド・ヴィリエ(Toyota)。アントワーヌ・メオ(KTM)、ナセル・アルアティヤ(MINI)、その後モトが4台、そして、カミヨンのジェラルド・デ・ローイ(IVECO)、シリル・デプレ、ステファン・ペテランセル……という具合。

11時58分、SSの最後部30kmがキャンセルになり、競技はCP5(km244,7)までと変更になった。

デモンストレーションのペテランセル、コントロールのプライス

長いふかふかの砂丘コース、難しいナビ、多くの競技者がスタック、転倒を繰り返した悪魔のようなコースの今日、オート部門でステファン・ペテランセル(プジョー)が叩きのめした。これでもかというほど盛りだくさんの難関を超え、弾丸のように走り抜いた。ライバルたちがトラブルに見舞われた、大きくアドバンテージをとって総合首位に返り咲いた。残りロサリオの最終ゴールまで3日となった今夜、彼の総合優勝を阻止することは相当難しそうだ。

そして、疾風のようなペテランセルに後に、チームメイトのデプレがSS2位のゴール。ライバル、ナセル・アルアティヤ(MINI)、ミッコ・ヒルボネン(MINI)、カルロス・サインツ(プジョー)、セバスチャン・ロエブ(プジョー)らは砂丘の餌食となってメカ・トラブルやスタックに苦しんだ。

モト部門ではステファン・ソヴィツコ(KTM)がダカール・ラリーで初めてのステージ優勝。総合順位ではトビー・プライス(KTM)が1位をキープ、2位のソヴィツコに23分以上の差をつける。

本日のSSが始まるなりMINIチームに災難。総合8位にいたエリック・ファンローン(MINI)がSSスタートからkm5地点で横転。ほぼ同時にナセル・アルアティヤもkm5,85で横転して逆さにひっくり返った。ファンローンは車両調整後再スタートしたが、アルアティヤは車を起こしてくれるチームメイトを待って大きくタイム・ロスした。

ライバルがトラブっている間、ステファン・ペテランセルはチームメイトのカルロス・サインツといっしょにひた走る。第1ウェイ・ポイント(km30)でパンクしながらもサインツはアドバンテージを取っていたかに見えた。しかしすぐに、今日が”ムッシュー・ダカール“の日になることを思い知らされる。ボルテージ満杯、狂ったように走るペテランセルはサインツにCP2 (Km111) で 5’52”、 CP3 (Km174)では20分もの差をつけて通過した。

そして、サインツに苦難が降りかかる。CP2の先、Km213でリオ(枯れ河)の中の大きな岩にぶつかり、エンジンとギア・ボックスの連結部が故障してしまう。アシスタンス・カミヨンを待って牽引されて、トップから6時間遅れの61位でゴールすることになる。
一方ペテランセルはライバルに邪魔されることもなくゴールに飛び込み、通算12回目のステージ優勝を果たす。チームメイトのシリル・デプレもゴール、“先輩にたった5’40”の差“ととても嬉しそうだ。

通常トップ集団のタイム差は僅差だというのに、今日のSS3位以降タイム差が大きい:SS3位ウラジミール・ワシリエフ(TOYOTA)はトップとの差12’56”、4位ナニ・ローマ(MINI)は14’33、セバスチャン・ロエブ(プジョー)は17’40”。
ロエブは、競技中パンク2回、横転1回、スタック1回、道に迷ったのは1回・・・だったというのに、なんというパフォーマンス!少なくともトップ10に入っている。

総合順位では、ペテランセルが首位のロイヤル・シートに落ち着いた。ライバルのナセル・アルアティヤ(MINI)とジニエリ・ド・ヴィリエ(TOYOTA)に1時間以上もの差があるのだから、何か起こらない限りほぼ安泰。4位はミッコ・ヒルボネン(MINI)、1時間23分の差。シリル・デプレ(プジョー)が1時間50分の差で5位に浮上してきたが、表彰台に上るにはあと37’36、タイムを縮める必要がある。

モト部門:スロヴァキア人ステファン・ソヴィツコ(KTM)が初めてのステージ優勝。トップ集団で無傷だった。総合トップのトビー・プライス(KTM)はSS3位でゴール、わずか 5’47”の差だった。プライスはソヴィツコに23’12”の差で総合首位を守る。

今年で7度目の参戦、ソヴィツコはこの2016ダカール・ラリーで最も難しいステージを制したことになる。4時間あまりの競技の果てに、ケヴィン・ベナビデス (Honda) 2’54”、トビー・プライス(KTM)に5’47”の差でSS1位の座についた。

ベナビデスは良い仕事をして、アントワーヌ・メオ(KTM)に4’49”も差をつけた。一方、昨日大きなトラブルでエンジンを交換したパウロ・ゴンサルヴェスは、集中して総合3位の座を守るべくゴールまで執念の走りを見せた。3位でゴールしたがエンジン交換に対するペナルティ約40分が科されて、総合8位に後退してしまった。

総合順位では、1位トビー・プライスKTM)、2位ステファン・ソヴィツコ(KTM)23’12”、3位パブロ・キンタニーリャ(Husqvarna) 42’49”、4位アントワーヌ・メオ(KTM)44’04”、5位ケヴィン・ベナビデス(Honda) 45’01”の順。

三橋淳はSS58位、総合56位と順を上げた。

クワッド部門 : 今日は南アのブライアン・バラガナット(Yamaha)がパトロネッリ兄弟を抑えて、ステージ優勝を果たした。しかし総合順位ではマルコス・パトロネッリ(Yamaha)が1位をキープ、兄アレヒャンドロがわずか1分32秒’で後を追う。ゴンサレス・フェリオリとは1時間半以上の差。

カミヨン部門:ジェラルド・デ・ローイが再びステージ優勝。総合順位でもジェラルド・デ・ローイがトップ、2位はロシアのエドワルド・ニコラエフ(Kamaz) 27’12”、アルゼンチン人フェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)41’24′の差。

菅原照仁はSS12位、総合で14位、父義正もSS26位、総合30位と上昇した。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-1100/videos-galery.html


2016/01/12 第9ステージ インタビュー

オート&カミヨン :リエゾン(移動区間) 111km+SS(競技区間)285km=合計396km
モト&クワッド :リエゾン(移動区間) 151km+SS(競技区間)285km=合計436km

スタート後、昼近くなって猛暑の為SS後半がキャンセル、CP2(km187)までとなった。さらにその後、モト部門だけCP1(km82)までと変更された。

モト部門

003 –トビー・プライス(KTM)  (SS1位、総合1位)
グチは言いたくないが、後半のキャンセルが残念

ウェイ・ポイントがなかなか見つけられず少しウロウロしたが、それでもナビゲーションはうまくできた。いろいろトラブルはあったが、最終的には良い1日になった。暑いが、体調は申し分ない。グチは言いたくないが、CP2以降がキャンセルになってしまって残念だ。後半の競技のキャンセルで得する競技者も出てくるだろう。こんなものさ。全力で走り切ったことは気持ちが良い。すぐ後ろにステファン・ソヴィツコがいる。バイクはまだ十分走れる。チームは良い仕事をした。ゴンサルヴェスが心配なことがあると聞いた。どうなるんだろう・・・。

 

049 –アントワーヌ・メオ(KTM) (SS3位、総合5位)
今のところ、自分は運に恵まれている

パウロ(・ゴンサルヴェス)がラジエターに木が刺さって穴が開いてしまった。何とかCP2まで走ったが、エンジンが焼き付いてしまったと思う。トビーにとってはラッキーなことになってしまった。今日のSSの後部がキャンセルになったことは、少しがっかり。
SS前半のナビゲーション・ステージで小枝がホイールに刺さって転んでしまった。その後はエルダーに追いつき、ナビゲーションもうまくいって良い仕事ができてうれしかった。SS後部でそのペースで仕事ができるかと思っていたから、残念。でもそんなものさ。毎日いろいろ勉強になる。今年は完璧な準備ができたとはいえないが、来年はもっと良くしたい。ダカール・ラリーで良い成績を取るには、運も必要なんだ。パウロ(・ゴンサルヴェス)はツイていなかったが、今のところ、自分は運に恵まれている。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ (Husqvarna)   (SS7位、総合4位)
ものすごくハード、すごい暑さ

今日はすごくハードだった。ものすごく暑かった。すごくたくさんナビゲーションがあった。砂はふかふか。大変だったけど、好調だった。ミスもしていない。それって大事なんだ。疲れたけど、なんとか全てうまくいっている。SS後部の競技が暑さのせいでキャンセルになった。どんな風な修正の設定で、公式な順位があとで発表になるのだろう。後から出発したライダーらは、砂丘の中で早朝出発したグループよりずっと暑い中で走らなければならない。この後の主催者の発表に注意を向けていないといけない。

 

オート部門

300 –ナセル・アルアティヤ   (SS5位、総合3位)
良い仕事ができた

もちろんSSが短くなってしまって残念だ。昨日やっとナビゲーション・ステージが始まって、私にとって本当のダカール・ラリーが始まったばっかりなのでね。この暑さで本当に今日は大変だった、でも良い仕事ができた。2度パンクした上、ラジエターを掃除しなければならなかった。プジョーに勝ててうれしい。こんな風に続けたい。明日もまた難しい1日、トップをとれるよう頑張る。

 

301 –ジニエリ・ド・ヴィリエ   (SS4位、総合5位)
ダカール・ラリーらしい、難しいコース

SSが途中キャンセルになって少しがっかりした。50km辺りでパンクしたが、とてもうまくいっていた。ミスしないよう、良いコース選びをするよう十分集中していた。いいリズムに乗っていた。ダカール・ラリーらしい、難しいコースだった。最後まで行けなかったのは残念だか、それなりの理由があるのだろう。明日のレースを待つことにするよ。

 

303 –カルロス・サインツ   (SS1位、総合1位)
2度スタックした

難しいコースだった。ナビゲーションはいっぱいあるし、道なき道、柔らかい砂。何が起こるかわからないコースで、いろいろあった。2度スタックした。最終的にSSをとれた。今日のコースはいまいちだった。明日はきっと非常に難しいと思う。その上、明日は(2輪はスタート地点が違うので)前を走る2輪がいないので、ワダチが無い。

 

302 –ステファン・ペテランセル   (SS7位、総合2位)
明日は最後のチャンス

(MINIチームから昨日SS途中で給油したことに対しクレームが提出された。それについて) こんな状況の中でどうするのが一番いいのかわかりかねる。すべての要素から判断するのは主催者だ。そして、自分は、主催者の決定を受け入れるつもりだ。

一方、今日のレースは非常に暑くて、路面も砂も非常に柔らかかった。草原の中でスラロームもやった。明日は今日とはまた違う難しいコースだ。最後のチャンスになるだろう。トップに戻ることができるのは明日しかない。我々はいかなることがあっても準備はできている。十分準備はしてきた。高温なのはうれしくないが、それもOKだ。


2016/01/12 第9ステージ ベレン→ベレン

オート&カミヨン :リエゾン(移動区間) 111km+SS(競技区間)285km=合計396km
モト&クワッド :リエゾン(移動区間) 151km+SS(競技区間)285km=合計436km

再びマラソン・ステージの1日目。夜ビバークでメカニックのサポートが受けられないので、カラダとクルマをいたわりつつ、2日間のコース配分をしなければならない。今日SSの距離はいつもより短く見えるが、ほとんどが道なき道のオフロード・コースで、リオ(枯れ河)や草が多いフラット砂丘。こうしたオフロードの中では、ロード・ブックに指示されるコースが分かりにくく、正しいコース選びが非常に難しい。超難度の高いナビゲーションに加えて高温という厳しいコンデションとなる。つまり、今夜の順位はそうとう入れ替わりがある可能性があるということだ。厳しい暑さの中、正しいナビゲーションコースを選ぶ競技者が今日の勝利のカギを握る。

モト&クワッドはSS終了の後リエゾンで今日のフィアンバラのビバークに向かう。オート&カミヨンは朝スタートしたビバークに戻るのに対し、モト&クワッドは競技者だけの明日のスタート地点にやや近い特設会場で1夜を過ごす。

天気予報で発表になっている平均気温は36-38℃、砂丘の中はもっと暑くなる。

予定通り、モト7時、クワッド8時、オート8時56、カミヨン9時45分にスタートした。

そして、11時24分、フィアンバラの砂丘の異常高温などの問題で、競技はCP2(km178)以降がキャンセルということになった。さらに午後になってモト部門はCP1(km82)で競技が中止になった。

猛暑より強かったサインツとプライス

カルロス・サインツは巡ってきた2度目のステージ優勝チャンスを見逃しはしなかった。僅か12秒の差で優勝を勝ち取った。猛暑の理由でコースがCP2までと縮小され、わずか178kmとなった本日のコース、競技者同士の差は僅かで2位、エリック・ファンローン(MINI)、3位ミッコ・ヒルボネン (MINI)、それぞれ10秒、12秒の差だ。カルロス・サインツはステファン・ペテランセルの遅れに乗じて総合でトップに躍り出た。総合タイム、二人の差は 7’03”。

モト部門ではトビー・プライス (KTM)が再びステージを制したが、短縮されたコースで、彼の本来の実力が示すことができなかった。総合2位にいたパウロ・ゴンサルヴェス (Honda)はトラブルに見舞われ、後半キャンセルによるタイム修正で思った以上の順位の後退はなく、この先への望みが繋がれた。

オート部門 : 昨夜MINIチームが、プジョーに対し、ステファン・ペテランセルが承認されていない場所km180で給油したとの理由でオフィシャルに調査を求めた。オフィシャルはこの給油が事実かどうか調査にかかった。プジョー・チーム監督ブリュノー・ファミンは「この給油は道路上を走っているときに行われたことなので合法だ。なぜ、クレームが提出されたのか理解できない」とコメント。事情によっては、ステファン・ペテランセルは6時間のペナルティ、あるいは失格の判定を受ける可能性がある。

2週目に入ってプジョー・チームにプレッシャーがかかっているのは確かだ。短い今日のSSで、今日もプジョーがステージを制した。最初のウェイ・ポイント(km56)をシリル・デプレが最初に通過、タイム上では4台のMINIとトヨタの次。それはDKR2008のトップグループがそれぞれ問題を抱えていたことを意味する。CP1(km82)では、さらに事態は悪化。セバスチャン・ロエブやステファン・ペテランセルがシリル・デプレに1分もの差をつけられて通過したのだ。

ナセル・アルアティヤはこうしたプジョー・チームの不安をよそに、CP1をトップ・タイムで通過する。しかし砂丘ゾーンの後半はあまり芳しいとは言えない。少しもたもたしているうちにCP2にサインツがトップ・タイムで通過し、彼はサインツより2分あまの遅れての通過となる。本来この後リカバリーするところだが、今日はこの後のコースがキャンセルになってしまったのだ。

昨日異常にエンジンがヒートしたペテランセルは今日は慎重に走っていた。そのことも、サインツに短縮コースになったことが有利に動いた。ペテランセルに7分ものタイム差をつけることができたのだ。サインツにとって今大会2度目、通算29度目のステージ優勝だ。総合タイムでは、2位にペテランセル7’03”、3位アルアティヤ、トップと14’28”の差。

先週脚光を浴びた9度のWRCチャンピョン、セバスチャン・ロエブ(プジョー)は昨日の横転事故で大きく後退したが、今日無事スタートできた。砂丘の中で何度もスタックを繰り返したが、なんとかカルロス・サインツから1時間13分遅れでCP2到着できた。

明日のスタートはダカール・ラリー初のスタート様式で、オートのトップ10台とモトの10台が同時出発になる。明日の順位がどういうことになるか・・・?

モト部門:こちらもCP2(km178)、CP1(km82)で競技が中断されたことで大きく揺れ動いた1日となった。猛暑で消耗しきった競技者があまりに多くなったとことから、早々のレース切り上げとなった。ただ一人トビー・プライス(KTM)は、スタートから快調にコースをオープン、皆を苦しめている猛暑などどこ吹く風だ。当然CP1もトップ・タイムで通過、2位のパウロ・ゴンサルヴェス(Honda)に3分もの差をつけた。

パウロ・ゴンサルヴェス は大きなトラブルに見舞われる。CP2直前ラジエターに木が刺さって穴が開いてしまったのだ。CP2にようやく到着したものの、牽引されてビバークに移動した。

ステージ優勝のトビー・プライス(KTM)は、タイム修正後、総合タイムが2位ステファン・ソヴィツコ(KTM)28’59”差、パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)34’01”と大きくアドバンテージを得ることになった。ゴンサルヴェスはタイム修正でリタイアを免れ、総合順位も表彰台の照準の中に残ったが、明日のスタートまでに競技者だけでエンジンの交換ができないと、再スタートができない。

昨日インタビューに記載しておいたミカエル・メッジ(Honda)、昨日SSのスタート直後電気系トラブルに見舞われ時速20km/hで走ることになってしまった。13時間半もの時間をかけて走り抜き、夜中ようやくビバークに到着した。パウロ・ゴンサルヴェスのウォーター・ポーター、今朝元気に出発し、今日のレースも無事走りぬいた。総合で73位につける。

クワッド部門はパトロネッリ兄弟を抑えて、同国人パブロ・コペッティがステージ優勝。総合では相変わらずパトロネッリ兄弟の弟マルコスが、兄アレヒャンドロ0’44”の差で首位。3位アレクシス・エルナンデスとは45分近いタイムが開いている。

カミヨン部門:今日もジェラルド・デ・ローイ(IVECO)が余裕の走り。SS2位の同国人、ファン・ヘルフテン(IVECO)と3位アンドレイ・カルギノフ(Kamaz)にそれぞれ、3’59” 16’44”の差。総合タイムでは、ジェラルド・デ・ローイが首位をキープ、後続のエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)に27分、フェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)に41分ものリードをとった。

日野チームスガワラのジュニア照仁はなんとSS9位でトップ10入り、総合でも15位に上がり、父義正はSS30位、総合35位に順位を上げた。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-1000/videos-galery.html


2016/01/11 第8ステージ インタビュー

オート    :リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)394km=合計767km
カミヨン   :リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)392km=合計765km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)394km=合計767km

 

モト部門

003 –トビー・プライス   (SS1位、総合1位)
パウロ(・ゴンサルヴェス)と際どい接戦

完璧なレースなんてなかなかできない。いくつかミスしたが、カップ(方向)選択で少しツイていた。最後、他のライダーより良いタイムでゴールできたので、良い日となった。でも、まだ競技中のライダーがいるから、それは今のところというだけだが。第8ステージのゴールに着いた、それは良いことだ。

パウロ(・ゴンサルヴェス)と際どい接戦だ。一日おきに総合トップを取っている。その争いは分単位の競い合いで、最後の日には秒単位の争いになるだろう。
彼は僕よりナビゲーションに強い、でも彼の前にいられるよう精一杯の走りで粘る。このトップのポジションはちょっとストレスだ。コースをオープンして走らなければならないので、コースの選択に自信がないといけない。今日はそれがうまくいった。明日は、またマラソン・ステージにアタックすることになる。2日目の激しい争いに備えて、バイクを傷めないよう気を付けなければいけない。

 

002 –パウロ・ゴンサルヴェス   (SS2位、総合2位)
タイヤが溝にとられてぶっ飛んだ

オフロードの凸凹の難しいコースの1日だった。スピードを上げて走っている時、タイヤが足をとられてぶっ飛んだ。体のダメージは無かったが、GPS機材が壊れた。それから後、ケーブルが切れてもげてしまわないよう、片手で抑えながら走らなければならなかった。最終的にトビーからあまりタイムを失わずに済んだ。だから嬉しい気持ちでいられる。トビーは私より5分勝ったが、それは当然だ。今年は後半の週最初からハードなコースで、非常に難しい1日だった。運よく明日はマラソン・ステージ。私ってラッキーなんだ、フフフ・・・。

 

047 –ケヴィン・ベナビデス   (SS5位、総合5位)
毎日アタックを続ける

今日のコースはSSが二つのパートになっていた。最初のはサルタ地方、後半はベレン地方だった。パート1では土路面で道路を走った。後半は砂丘や岩場のオフロードでナビゲーションがいっぱいあって難しかった。メオと一緒にスピードに乗って、正しいカップ(方向)、正しいコースを選べた。今日の難題は暑さと柔らかい砂だった。

良い休息日を過ごせた。自宅に帰って、家族や友人たちといっしょに過ごした。自分のベッドで寝た。この後のレースの為にそれはまさに必要なことだった。毎日アタックを続ける。順位が後退するよりアタックしているほうがいいに決まっている。

 

049 –アントワーヌ・メオ   (SS8位、総合6位)
明日は私の番だ

SSパート1では思いっきり走った。方向を選ぶのに全くミスが無かった。ケヴィン・ベナビデスから20秒遅れていた。それって悪くないタイムだ。その後SSパート2で、ナビゲーションが多くなったのでスピードを落として走った。最終的に、頑張った甲斐がある結果になった。ゴール手前以外はほとんどナビゲーション・ミス無し。たとえトビーがまじめに走って順位を上げたとしても、私はまぁまぁのポジションにいる。明日は私の番だ。

 

019 –ミカエル・メッジ   (SS–位、総合–位)
パオロを助けて走りたい

SSパート1に入って18km地点、電気系の故障で時速20kmしか出なくなってしまった。SS1のゴールまでものすごい時間がかかってしまった。その後アシスタンスが故障の原因を見つけて直してくれた。
SSパート2を走っている間に暗くなってしまった。これまでダカール・ラリーで夜走行したことが無い。それってすごくたいへん!ゴールまであと10kmのところ、ふかふかの砂地でバイクのフロントが地面にささって投げ出された。肩から落ち、手首もぶつけた。
今何時かわからない。休んで元気を取り戻さなくては。体のあちこちが痛い。できるものならパウロ(・ゴンサルヴェス )を助けられるよう、バイクが直って走り続けたい。
(現地時間朝4時現在、まだ順位が発表になっていない。スタート前は総合16位だった)

 

オート部門

300 –ナセル・アルアティヤ   (SS1位、総合3位)
SSパート1ではいいタイムが出せた

本当に、本当に難しいハードなコースだった。SSパート1ではいいタイムが出せたが、後半はオフロードの中、プジョーのバギー相手に非常に難しかった。彼らについていくのは不可能だ。たった12秒早くSSゴールに着いたが、まだ全員ゴールしたわけではない。もし、今日我々がこのままステージ優勝だとすると、明日はコースをオープンしなければならない。それは簡単じゃない。が、マチューは今日はいい仕事をしたので、明日も大丈夫だと思う。

明日は砂丘の中でミスしないようにしたい。優勝は嬉しいが、バギー軍団はキャメル・グラス(雑草に覆われた平原)の中で非常に速い。今日は勝てたが、明日はどうか・・・。明日から2日大事なステージになる。

 

302 –ステファン・ペテランセル  (SS3位、総合1位)
セバスチャンが大横転事故

今日は、セバスチャンがここSS2のゴールから20kmほど手前で横転事故を起こした。我々は彼に追いついて、追い越し、その後彼らは再び我々の前に出た。彼は遅れを取り戻そうとしていた。オフロードの中で、我々は120km/hくらいで走っていた。彼は大きな亀裂に足を取られて数回横転した。20秒後に彼らに追いついたとき、クルマはひっくり返っていた。彼らは我々にそのまま走れというサインをした。彼ら二人はクルマから出ていたので二人とも無事だったことがわかった、でもクルマはひどいダメージだった。失ったタイムを取り戻そうとして、彼はミスしてしまったんだ。チームにとって、トップ集団に2台しかいないというのはかなりシビアだ。そのうえ、キャメル・グラスの中で我々のクルマの温度が異常に上がっていたので我々も安泰ってわけではない。

 

303 –カルロス・サインツ  (SS2位、総合2位)
明日と明後日は最も大事な日

ショック・アブソーバーがちょっと心配なんだ。温度が上がりすぎないようスピードを落として走らなければならないが、それ以外は問題ない。コースをオープンするというのは常に難しい中、コ・パイロットのルカス(・クルス)はとても良い仕事をした。今日のSSで優勝になるかどうかわからないが、いずれにしてもステファン・ペテランセルの後ろをスタートするほうが良い。明日と明後日は最も大事な日だ。

 

314 –セバスチャン・ロエブ   (SS33位、総合8位)
優勝は消滅した

リオ(枯れ河)で、大きな段差があったのが見えなかった。それでクルマが大きく横転した。オフロードの中の何段にも重なったリオだった。少し甘く見ていたのかもしれないが、私はこのリオの中を走るのに慣れていなかった。私はもっとゆっくり走るか、他のコースを選ぶべきだったのかもしれない。自分の目に見えるものだけを過信して、亀裂・段差などの車を壊す要因を見ていなかった。ロード・ブックに示されたコースをたどろうとしたが、右や左とあっちこっちに向かい、正しいコースの上を走れなかった。優勝は消滅した。既に、完走は難しいかもしれない。タイヤのホイールを交換し、その次は計器類を修理と既にかなりのタイムを失った。我々はまだ十分わかっていないことは判っていた。これから、経験の為にレースを続けたい。
(注:ロエブはトップから1時間8分遅れでゴール、総合でトップとの差1時間5分となった)


2016/01/11 第8ステージ サルタ→ベレン

オート:リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)393km=合計766km
カミヨン:リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)392km=合計765km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 373km+SS(競技区間)394km=合計766km

昨日、サルタで休息日を過ごしたダカール・ラリー一行。残った車両は全部で289台:モト112台、クワッド36台、オート90台、カミヨン51台。スタート時の83%だ。プジョー・チームはみんなの予想に反して、センセーショナルな結果を示した。特に初参加のセバスチャン・ロエブ、中間地点でチームメイトのステファン・ペテランセル、カルロス・サインツを差し置いて総合トップについている。

モト部門では、経験豊かなパウロ・ゴンサルヴェス(Honda)が若いトビー・プライス(KTM)、ケヴィン・ベナビデス(Honda)、アントワーヌ・メオ(KTEM)らのアタックを巧みにかわし総合首位を抑えた。

第8ステージ、第2週目最初のステージ、今日もニュートラルゾーン(競技にはカウントされない移動部)を挟み2つのパートに分かれるコース。先週は多くが3000mを超える山岳部だったが、今週はナビゲーションと砂丘のステージがメインとなる。

SSパート1は公道を走るコースで、凹凸、カーブ等それなりの注意個所はあるが比較的ナビゲーションの難度は低め、後半SSパート2は、100%オフロード、砂丘あり、多くのリオ(枯れ河)が走り、ナビゲーションが難しい。

6時にビバークを出発、180kmあまりのリエゾンを移動してSSパート1に向かったモトの一団、国立公園の通過時に地元当局が一部のライダーをストップしたため到着が遅れ、スタートが40分ほど遅れた。オートも8:59スタート予定が10:02のスタート。そして、カミヨンの第1走者がスタートしたのは12:53。

全てをパウロ・ゴンサルヴェスに託すHONDA・JAPAN

プロローグを含め、第1週目のステージでHONDAは3度のステージ優勝、良い皮切りだった。ホアン・バレダ が2度のステージ優勝をペナルティの為にかき消されたとしてもまだ望みは大きかった。この2016大会、日本のHONDAの狙いは表彰台の最上階、みんな知っていた事だ。バレダの目を見張るようなハンドルさばきで、CRF450は素晴らしいポテンシャルを披露していた。

不運にもバレダはマラソン・ステージ2日目(第6ステージ)でメカ・トラブルに見舞われる。ツイていなかった。バレダ のリタイアで、目立たないが最も競争力のある男パウロ・ゴンサルヴェス が総合1位に上昇し、“赤い”チームのすべての希望が注がれることになる。難度の高いナビゲーションがふんだんに盛り込まれた難しいコースと報じられているレース後半で、HONDA・JAPANは残存するライダーと総力を挙げて、目標にフォーカスするはずだ。リッキー・ブラベック(12位、トップから38’07) やミカエル・メッジ(16位、トップから50’26)らもガード役としてチームの優勝をサポートすることになるだろう。そして、南アHONDAの驚くべきポジションのケヴィン・ベナビデス(総合5位、トップから21’01)も並行してHONDAの実力を世に知らしめている。サルタ→ベレンのステージの夜、彼の順位次第で彼のHONDAの役割が変わることになるかもしれない。

飛び跳ねるアルアティヤとロエブ

ナセル・アルアティヤがついに、プジョー・チームの覇権に終止符を打った。今日の並外れたステージで、MINIのオフィシャル・パイロット、アルアティヤは、2台のプジョー・チーム、カルロス・サインツとステファン・ペテランセルをそれぞれ12秒、31秒の差で抑えた。一方、セバスチャン・ロエブは砂丘の中でスタック、その上SSゴール直前大きなミスを犯し、順位後方へと沈んだ。

モト部門ではトビー・プライス (KTM)が再び反撃、ステージ優勝を果たし、総合でもトップに躍り出た。

何というレース!何という1日!この第8ステージは、ダカール・ラリー史、最も劇的な日のひとつに数えられることになるのではなかろうか。ナセル・アルアティヤがこの第38回大会でプジョー・チームの覇権に終止符を打った。393kmのコースを全力を尽くして、彼はステージを制したのだ。CP1で既に彼はサインツに1’30”、ペテランセルに6分もの差で通過しているのだ。信じられないすごいスピード!

DAR2008のプジョー・チームは、SSパート2で果敢に追い上げる。それでも12秒、31秒の差でMINIにステージ優勝を持ち去られた。そしてSS最後で、ロエブは運命的な事故に遭う。SSパート2の初番、砂丘の中でスタック、その失ったタイムを取り戻そうとその後猛アタックにかかる。ゴール手前11kmでクルマが亀裂に足をとられた、数回の横転の後にひっくり返って止まった。二人は無事だったが、クルマが大きく破損、順位が大きく後退した。

調子を取り戻したシリル・デプレ(プジョー)はSS4位。そして、MINIのミッコ・ヒルボネンやナニ・ローマらも5,6位といつもの位置に戻ってきた。総合順位はペテランセルが2’09”差で首位、2位はチームメイトのサインツ、3位アルアティヤ14’43”の差だ。キャメル・グラス(雑草に覆われた平原)の中でエンジンがヒートし、ペテランセルはちょっと心配と打ち明けた。ペテランセルに不安だなんて、ただのデマか攪乱か?その答えが出るのは明日。

モト部門:完璧な走りのトビー・プライス(KTM)、手にすべきものを手にした1日だった。マルク・コマがこれまで守り抜いたKTM総合優勝を、今回ロサリオの最終ゴールで引き続きKTMの手にすべく、彼の実力を示した。

今朝は2番目の出発のプライス、CP1でゴンサルヴェス(Honda)に53秒の差で通過。その後、最初の砂丘ゾーンでも先輩を抑える。パーフェクトなナビゲーションのプライスは、ライバルのトラブルでも有利になった。ゴンサルヴェスが転倒してGPS機器を壊したのだ。このナビゲーション・ステージで、GPSが壊れるとは最悪! そのおかげで、プライスは総合で宿命のライバル、ゴンサルヴェスに2’05”の差でトップに立った。総合3位はステファン・ソヴィツコ(KTM)、トップとの差14’14”。

一方、アントワーヌ・メオ(KTM)は砂丘の中で迷い、トップから11分遅れのゴールで8位のゴール。総合では6位と思ったほど後退していない。

三橋淳はSS67位で無事ゴール、総合63位。

クワッド部門:パトロネッリ兄弟が今日のステージをトラブル無しで制した。弟マルコスが兄アレヒャンドロに5分差でステージ優勝を果たした。SS3位は暫定で南アのブライアン・バラガナットが入ったが、15分のペナルティを受け、ペルーのアレクシス・エルナンデス(Yamaha)に修正された。

総合では、1位マルコス・パトロネッリ、2位2’06”差でアレヒャンドロ・パトロネッリ、3位アレクシス・エルナンデス、30分以上の差がある。

スタート直後、SSkm18でNo.283カルロス・アレヒャンドロ・ヴェルサが転倒、足首骨折でリタイアした。

カミヨン部門:ジェラルド・デ・ローイ(IVECO)がロシアのカマズチームを抑えて再びステージを制した。2位はエドワルド・ニコラエフ、7’58”の差 、 ピヨートル・ベラシウス、 13’29”の差。

日野チームスガワラはジュニア照仁がSS17位でゴール、総合16位と順位を上げた。父義正はSS38位、総合39位と着実にコマを進めている。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-900/videos-galery.html


2016/01/09 第7ステージ インタービュー

全車:リエゾン(移動区間) 481km+SS(競技区間)336km=合計817km

 

モト部門

007 –エルダー・ロドリゲス   (SS15位、総合7位)
だいぶ良くなった

私には良い日だった。スピードを出せたし、ナビゲーションも良かった。この数日ひどい風邪で苦しんだが、それもだいぶ良くなった。まだ完治したわけではないが、本調子になってきた。たぶん優勝はないとしても、トップ3には入っているだろう。それは私にとって好都合だ。来週は精一杯アタックして良いラリーにしたい。

 

049 –アントワーヌ・メオ   (SS1位、総合5位)
トップ10に入るのが目標だったが、今はそれ以上の成績

SSの最初の部分はとても難しかった。太陽が真正面にあって、路面の凹凸が見えないんだ。路面は濡れて全く埃がなかった。二人のライダーに追いつけたのは運が良かった。完璧なコースができた!思いっきりアクセルを踏んで、ナビゲーション・ミスも無かったし、SS1終盤のナビゲーションも良かった。後半のSSがキャンセルになってありがたかった。
昨日は具合が悪くてアタックできなかったが、今日はずっと良かった。少しづつダカール・ラリーに慣れてきた。トップ10に入るのが目標だったが、今はそれ以上の成績だ。固くポジションを守りながら、疲れないように走るつもりだ。このペースで走ろうと思う。体はすこぶる調子が良い。来週はもっと難しくなって激しいバトルになるだろう。僕は冷静に走る。

 

004 –パブロ・キンタニーリャ   (SS6位、総合4位)
2週目に向けてゆっくり休む

ハードなコースだった。SSに入るなりマチアス(・ウォークナー)が転んだところに出くわした。そこでメディカル・ヘリが来るまで待った。友達に起こったことを考えると、その後は思うようなリズムに乗れなかった。
SSの路面はスピードのコーナーや、山の中などバラエティーに富んでいた。大事なのは何のトラブルもなくゴールでき、総合でトップ10にいられたことだ。それが今日の自分の結果で、今の順位で満足だ。これから、2週目に向けてゆっくり休むんだ。来週はナビゲーションがいっぱいあってかなり難しそうだから。それはつまり、順位が多いに変わるってことだ。大きな後退もあれば上昇もある。だから冷静を保って、ロード・ブックに集中し、それに忠実に走ろうと思う。

 

003 –トビー・プライス  (SS5位、総合2位)
良い1週間目が終わった

昨日から2日間続けてトップを引いて走った。昨日は優勝できたが、マチアスの転倒で止まったライダーがこの後タイム修正されるので、今日はどうかな。他の競技者の面倒をみるという習慣は素晴らしいことだ。
どんな結果でも、僕は満足だ。SSのゴールでオーストラリアの国旗を見かけて嬉しかった、こんな離れた所を走っているというのに応援者がいるなんてね。絶対に信じ込んではいけないんだ、それがミスをしないベストな方法だ。今までのところ、自分の仕事に満足だ。しかし、まだ順位が確定したわけではなく、メカ・トラブルやナビゲーション・ミスがあっという間にタイムを覆す。僕の目標は完走することと、表彰台に上ること。大きなミスも無く、良い1週間目が終わった。良いポジションで1週間目を追えるというのも目標だったんだ。

 

002 –パウロ・ゴンサルヴェス   (SS3位、総合1位)
2週目も同じような走りができたらとてもうれしい

SSの最初で、マチアスが倒れたのを見つけてストップした。そして、キンタニージャが来るまでそこにいた。SS1はちょっと難しかしいナビゲーションで、一昨日のコースのようなリオ(枯れ河の底)がたくさんあるコースだった。ニュートラルゾーンでは怖いくらいの強い雨だった、ほとんど雪でね。それは、しばらくしておさまった。
むしろ、今日の結果、今週の自分の結果に満足だ。2週目も同じような走りができたらとてもうれしいが、来週のステージはこんなものではないだろうから、どうなるかな。

 

オート部門

303 –カルロス・サインツ   (SS1位、総合3位)
いつも通り、今日のように続ける

嬉しい。最初の日の冷たいシャワーの次に、今日の結果は嬉しい。最初の日は何度かストップして14位だった。遅れを取り戻そうと、優勝にターゲットを絞って頑張ってきた。今日はそれが実った。本来もっとステージ優勝があってよいはずなんだ。これから?いつも通り、今日のように続けることだ。

 

300 –ナセル・アルアティヤ   (SS3位、総合4位)
他のクルマをだいぶ引き離している

今日はプジョー軍団とのタイム差が少し小さいので、満足だ。やることはアタックすることだけだ。プジョーを負かすのは非常に難しいと思うが、彼らもトラブルがあるようだ。この先、非常に難しいステージもある。たとえ彼らの後ろだったとしても、今週1週間、精一杯走った。今のところ、他のクルマをだいぶ引き離している。今のポジションをキープして、表彰台の上で終わるよう頑張る。

 

314 –セバスチャン・ロエブ  (SS2位、総合1位)
大事なことは総合で上にいること

SS1は素晴らしかった。精一杯アタックして、大きくタイムを広げた。その後、SS2に入ったところで、エンジンがストップした。クルマはスピードは上がらないが、走った。集中が切れて、ナビゲーション・ミスした。SS2の後半でエンジンの調子が戻ったので、その後はゴールまで精一杯走った。たぶんターボの問題だと思うが、でも再度調子が戻った。

今朝、再度ステージ優勝をとろうとすごくモチベーションが上がっていた。我々の思惑どおりにはいかなかったが、総合で上になった。それが重要だ。SSゴールまで、休息日の前に、自分が優勝できるとは思わなかった。それを十分生かして、来週も良い仕事をしたい。次の3つのステージは難しいのでタイムを失いそうだが、精一杯のことをやるつもりだ。唯一の戦略は精一杯アタックして、精一杯良いタイムを出すことだ。

 

302 –ステファン・ペテランセル  (SS4位、総合2位)
我々は良いポジション

今日のコースでは、つまらないミスを犯したくなかったので、安全第1の走りをした。良いポジションで休息日に入りたかった。スピードに乗って走っていた時、カルロス(・サインツ)に追いつかれた。それはちょっとしたナビゲーション・ミスだった。100mほど余計に走ってしまった。コースに戻ろうとした時に、彼がサンチネルで合図してきて、追い越していった。そこで譲るべきではなかったかもしれない。最後たった10kmの差だったのだから。今日は良いポジションになることは間違いない。他のクルマに勝っているのだろうが、差は小さい。我々は今再び優勝争いに入ってこれた、今のところは。だから、良い1週間目だった。2週間目はだいたい経験あるパイロットに有利なんだ。でも、何が起こるかわからないがね。

 

カミヨン部門

501 –ジェラルド・デ・ローイ   (SS4位、総合2位)
カマズがトップ争いに再び加わるのは間違いない

ナビゲーションで右に行かなければいけない所を左に行くミスをしてしまった。Uターンして40~50秒タイム・ロスした。今日のSSは難しかった。ずいぶん長い時間ブレーキを踏まなければならなかった。しかし良い仕事ができた。それは、1週間目のWRCタイプのコースを対等に戦えたということで、非常にポジティブだ。今週のようなコースは自分の得意とするコースではない。2週目は砂丘ステージがいっぱいあるよう願っている。カマズのカミヨンは信頼できる。カマズがリタイアするなど期待している人は誰もいないだろう。しかし、トップ争いに再び加わるのは間違いない。

 


2016/01/09 第7ステージ ウニユ→サルタ

全車:リエゾン(移動区間) 481km+SS(競技区間)336km=合計817km

今日1日走れば休息日。しかし、今日もまた817kmもクリアしなければならない。リオ(枯河)が何本も走る道なき道の中、SSは2部に構成される。SSパート1はボリビアの230km、後半SSパート2はアルゼンチン側106km、そしてその間116kmはニュートラル・ゾーン、移動だけで競技にはカウントされない部分で、国境がこの中にある。この長距離の一日、今日もビバーク到着は夜遅くなりそうだ。

そして睡眠不足の競技者らだが、今朝も早い。5時半にビバークをモトのライダーらは出発し、SSスタート地へ移動した。SSを最初にスタートするのはモトのトビー・プライス、7:00 107台。クワッド36台。オート部門は9:47、ペテランセルが第1走者。

正午になって、激しい雷と共に雪まじりの雨も強くなって、SS350km辺りのリオ(枯河)で鉄砲水があふれた為、モト&クワッドのSSパート2が中止になった。SSパート1を終了し、ニュートラルゾーン(SSパート1とSSパート2の間の移動区間)に入った選手は、その後コンボイで他の道路を使って次のビバークに移動することになった。オート&カミヨンはそのまま続行された。

昨日17時頃、No.311 テン・ブリンケの車が途中火を噴き、あっという間に燃え尽きてしまった。コ・パイロットのトム・コンソルと共に無事、プレスカーに乗ってビバークに合流した。昨日スタートする時には総合8位と、無念のリタイアだ。

サインツ今大会の初ステージ優勝、メオ呑み込みが早い

順番は巡る、まさに今日がそれ。カルロス・サインツが本日、第38回ダカール・ラリー第9ステージで優勝を果たした。DKR2008で、カルロス・サインツはプジョーチームの6連続優勝に貢献した。プロローグ以外は全ステージでプジョー車が優勝している。総合ではステファン・ペテランセルに代わってセバスチャン・ロエブがトップについた。モト部門ではアントワーヌ・メオが初めてのステージ優勝。

オート部門 :一見、今38回大会はプジョーの優勝に沸いている感がある。しかし、その見かけ以上に今日のレースは同チームにとって豪奢な1日だったようだ。まずはセバスチャン・ロエブがCP1をトップ通過、しかし次のSSのパート2に入るなり車がストップしてしまった。その間に、今度はカルロス・サインツがすかさず飛び出す。ロエブとはかつてのWRCのチームメイト、同じWRCチャンピョンシップ優勝者同士だ。サインツはガンガン攻め続け、ナビゲーションのミスも無くゴールに突っ込んだ。そして、38秒差で後続のステファン・ペテランセルを制し、ステージ優勝を果たした。

ただ、プジョー軍団には今日もまた新しい小さな気がかりができた。昨日のアクセルのトラブルに続き、ロエブが新たなトラブルに見舞われたのだ。ロエブによれは、今回はターボの故障だという。第2ステージのサインツ、第5ステージのデプレなど繰り返し続くトラブルは、プジョーチーム監督ブリュノー・ファマンの悩みの種になりつつある。

当然、明日の休息日に細部に至るまでDRK2008の検査と調整が行われる。今日から月曜日までの休息日の間、セバスチャン・ロエブはレース半ばの首座のポジションを心行くまで堪能できることになる。かつて無いすばらしいパフォーマンスだ。月曜日から次のレースが始まり、後半の週はナビゲーションと大部分オフロードという本格的なラリー・レイドのコースになるそうだ。

総合順位はセバスチャン・ロエブが1位、2位はステファン・ペテランセル2’22”の差、3位カルロス・サインツ、トップとの差4’50”、4位はナセル・アルアティヤ(MINI)17’36”の差。

モト部門:エンデューロ世界チャンピョン4度の優勝者アントワーヌ・メオ(KTM)が、初めてのダカール・ラリー参加で初めてのステージ優勝を果たした。メオは、新しい世界で彼の適応の柔軟性を証明し、見事に勝利を手にした。

一方、トビー・プライスのチームメイト、オーストリア人マチアス・ウォークナー (KTM)は、朝7時頃、SSスタートから15km程のところで転倒した。スタートした時には総合3位、3番目のスタートだっただけに悔やまれる。そして、Hondaのパウロ・ゴンサルヴェスが彼の為にストップ、緊急のバリーズ(本部に知らせる警報)を引き、レスキューとの連絡の為10分以上留まった。マチアスは鎖骨を骨折したようだ。メディカル・ヘリでウユニの病院に輸送され、リタイアとなった。

ケガ人補助によるタイム修正が行われ、パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)は1’56”で今日のSSの3位になった。SS 2位はケヴィン・ベナビデス(Honda) 1’53”。

そして総合順位はトップがパウロ・ゴンサルヴェス (Honda)、2位トビー・プライス(KTM) トップと3’12”の差、3位ステファン・ソヴィツコ(KTM)9’24”の差。一時、ゴンサルヴェスの順位が1時間40分遅れとの発表が飛び交ったが、修正後の結果で関係者は安堵の胸をなでおろした。

日本の三橋淳はSS65位、トップとわずか42分9秒’でのゴール。総合65位。

昨夜ビバークに着いたものの、今朝スタートできなかったライダーは4名。その中にHondaのホアン・バレダとハビエル・ピゾリトがある。

クワッド部門:モト部門同様、豪雨の為コースがSSパート1だけに縮小された。ステージ優勝したのはアルゼンチン人ルカス・ボネット。総合順位は昨日と同じ、1,2位がアレヒャンドロ・パトロネッリ兄、と弟マルコス3’36”、3位はセルゲイ・カリヤキン7’51”差。 

カミヨン部門 :2013年大会の総合優勝者エドワルド・ニコラエフ(Kamaz)が終日すさまじいスピードで全部のCP1をトップ・タイムで通過、今大会2度目のステージ優勝を果たした。通算9度目のステージ優勝。チームメイトのアイラット・マルデーブがSS2位、オランダ人フェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)がSS3位。

総合順位では、ピーテル・フェルスルイス(MAN)が1位に上昇、2位ジェラルド・デ・ローイ(MAN)5’31”差、 3位アイラット・マルデーブ(Kamaz) 10’48”差。

日野チームスガワラはジュニア照仁がSS18位でゴール、総合でも18位。父義正はチェックポイント7(ゴール手前約60km)を現地時間17時15分に通過、その後CP8の間でストップしている模様(現地時間1月9日23時現在)。


2016/01/08 第6ステージ インタビュー

オート    :リエゾン(移動区間) 180km+SS(競技区間)542km=合計722km
カミヨン   :リエゾン(移動区間) 304km+SS(競技区間)295km=合計599km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 180km+SS(競技区間)542km=合計722km

 

モト部門

002 –パウロ・ゴンサルヴェス   (SS3位、総合1位)
この先もっと大変なことが待っている

長い一日だった。頭が痛い。このひどい頭痛の中、集中し続けるのは大変だった。できるだけのことはした。でもま、全てうまくいった。バイクは絶好調。ゴールできてうれしい。今は早くビバークに着いて休んでこの痛いのから解放されたい。いずれにしても今日のステージは良い走りができた。
僅かなタイム差だが、明日はトップより少し後ろ(3番目)にスタートできる。まだ、我々はレースが始まったばかりだということを忘れてはいけない。この先もっと大変なことが待っているんだ。だから、今日がとても重要な日ってわけではない。

大事なのはタイムを失うことなく、トラブル無く、毎日確実にコースを続けることだ。バレダに何があったかよくわからないが、なぜ彼が最終の優勝から外れたっていうんだろう?ルーベンも外れた、でもまだ6人以上はタイトルを狙って戦う選手がいる。それは楽しみだ。

 

003 –トビー・プライス  (SS1位、総合2位)
最終ゴールはまだまだ先

まぁひどい1日ではなかったよ、満足している。全部のコースをオープンしながら走った、それは初めての体験だった。順調ってわけではない、km22でコースのど真ん中に4輪が砂の中にスタックしていた。それを避けようと迂回したら前から誰かが飛び出してきてぶつかりそうになった。たいしたことが無くて済んだ。でも集団が追い付いてきて、僕は砂埃の中を走らなければならなかった。最終的にはなんとかうまく走れたので、何も悔やむことはない。

ナビゲーションでいくつか罠があったが、裏をかく術を知っていた。ミスしないようロード・ブックを入念にチェックしておいたんだ。うれしい。明日も同じ調子で同じように走ろうと思う。最後までバトルは厳しいし、最終ゴールはまだまだ先だ。今のところ全てうまくいっている。余裕を持ってアタックしている。この最初の週のリズムは、昨年より向上した。できる限りこんな風に続けたい。ミスをしなければ、それなりの結果がついてくるだろう。

 

014 –マチアス・ウォークナー  (SS2位、総合3位)
それってけっこうクールだった

初番でメオとソヴィツコがコースミスし、僕の方に引き返してきた。そして、かなり長い間彼らの後ろでほこりを吸いながら走る羽目になった。その後また彼らがナビゲーション・ミスして、僕は一人だけになった。それってけっこうクールだったよ。ゴール手前80kmは長いSSで標高が高かったからかなりハードだった。SS2位だろうが5位だろうが大した違いじゃない、ゴールできただけでうれしい。それにしても今日のステージはきれいだった!

 

クワッド部門

253 – アレヒャンドロ・パトロネッリ (SS2位、総合1位)
競技者を振り分けるステージだった

今日はSSのスタートまでのリエゾンがなかった。いきなりスタートなんだ。それは、カラダに負担を掛けなくて良いことだ。全てうまくいった。SSの途中、マルコス(弟)と集団になった。ゆっくり待ちながら走っている時、少し緊張が解け、カーブで少し大回りしすぎた。転倒して計器とバックミラーを壊してしまった。でも起き上がって、何の不安もなくコースを続けた。それからマルコスと一緒になって、彼について走りきった。

今日は何よりもゴールしたかったので、スピードとトラブルをコントロールしながらかなりゆっくり目のスピードで走った。今日のコースはレースで最長なので、競技者を振り分けるものだったと思う。石が多かった。540kmの間、常にコントロールしながら全力で走った。絶対にミスしたくなかった。ダカール・ラリーでは優勝したからって舞い上がってはいけないんだ。一つ一つのステージをこんな風に全力で戦いたいと思っている。

 

オート部門

300 –ナセル・アルアティヤ   (SS5位、総合4位)
打倒プジョーは無理

今日も打倒プジョーをやってみたが、だめだった。彼らは非常に速くて毎日4~8分タイムを広げていく。我々にできることといえば、今の位置をキープすることだけだ。まだあと数日レースが残っているので、トップ3に入れるよう頑張るつもりだ。でもそれでも簡単ではない。プジョーはすべての点で良いのだから。

 

302 –ステファン・ペテランセル (SS1位、総合1位)
思いっきり走った

スーパーだ!長いSSだった。そしてこんな長い間集中し続けなければないので相変わらず非常に難しかった。道路の外を走ることもなくナビゲーションもないユニークなコースだった。
ナビゲーションのトラブルもなく、パンクもなく全てうまくいった。クルマはどこの問題もなく新品状態。しかし、昨日デプレに起こったことは、我々3人にも起こりうることだ。

 

314 –セバスチャン・ロエブ (SS4位、総合2位)
また最初からやり直しだ

Km100でパンクした。その後アクセルが底についたままブロックしてしまった。ヒューズを切って走らなければならなかった。そして、石がヒットしてまたタイヤを交換しなければならなかった。本当に大変な一日だった。でもこんなものさ。プジョー3台は総合でトップをおさえている。今日までのところ、それは良いことだ。タイムウォッチがゼロになったから、また最初からやり直しだ。でもフィーリングは好調、クルマも好調、特に問題はない。

 

303 –カルロス・サインツ (SS2位、総合3位)
こうしてゴールできた

全てうまくいった。一時セバスチャン(・ロエブ)の埃をかぶって走ったが、最後追い越した。それはけっこう難しかった。彼よりタイムがいいかどうかわからないが、こうしてゴールでき、まだかなり優勝に近い位置にいるのは確かだ。まだこの先長いので、まだプジョーチームが優勝したとはいえない。

 

カミヨン部門

514 –フェデリコ・ヴィジャグラ(SS9位、総合3位)
集団にいるために全てやる

今日のSSは好きじゃない。個人的には道路を走るコースは好きではなく、もっと本格的なラリータイプの方が好きだ。最初コースを見つけるのに苦労した。その後は100KMものストレート、ちょっとつまらならかった。トップのカミヨンの轍を追ったがそれがコースが合っていなかったようで、我々も順位が下がってしまった。

今日のは良いレースでなかった。でも、どこも壊さなかったし、我々はゴールできた。そして、(総合)タイムはほんのわずかな差で良いところにいる。初めての参加なので、今の目標はこのままのペースを続けること。良い日もあれば、悪い日もある、トップ集団と常にコンタクトを失わないことが、結果を出す最良の方法だ。


2016/01/08 第6ステージ ウニユ→ウニユ

オート    :リエゾン(移動区間) 180km+SS(競技区間)542km=合計722km
カミヨン   :リエゾン(移動区間) 304km+SS(競技区間)295km=合計599km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 180km+SS(競技区間)542km=合計722km

やっとマラソン・ステージが終わったとほっとしたのもつかの間、今日のSSは今大会最長のコース。ウユニ塩湖周辺で、終日標高が高い。路面は昨日までとまた違い、土と砂が交互に入り混じる。
ビバークから4km地点のSSのスタートでウユニ塩湖を周回するコースだが、カミヨン部門だけは反対の山の中を回る、295kmのコース。今日も天気が悪くて、大量の雨が予想されている。

昨夜ゴールしていなかった、唯一残っていた女性ライダー、アニー・シール(スウェーデン)が朝6時になってもまだ到着していない。No.135ニコラ・モニン(KTM)は、本人の強い意志にかかわらず、高地病で呼吸器系の問題があるとのことでスタートを取りやめた。

モト第1走者は6:00にスタート、オート部門は9:00第1走者のセバスチャン・ロエブが出発した。

夜中に順位の修正があり、アントワーヌ・メオ(KTM)が5分のペナルティが科された。

ロエブ苦戦、ペテはミス無し。プライス、トリプル優勝

トップ争いがプジョーチームの内輪バトルの様相を呈し始めた。昨日はセバスチャン・ロエブがステージ優勝、そして今日はステファン・ペテランセルが優勝だ。今日のステファン・ペテランセルは良い仕事をした。ロエブがパンクや電気系故障で戸惑っている間にタイムを稼いで、本日のステージを制し、総合でもトップにのし上がった。ロエブとの差、僅か27秒。

モト部門ではトビー・プライス(KTM)が今大会3度目のステージ優勝。パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)がかろうじて総合トップをキープするも、プライスにわずか35秒の差。今日は多くのリタイアに印象付けられる日となった

オート部門 :セバスチャン・ロエブの戦歴をみれば彼がレースを凌駕することは不自然ではないはずだが、ステファン・ペテランセルにとって、”新米“の後ろを走るのは気分のいいものではないことは想像に難くない。今日は”Mr.ダカール“がレースを制し、彼のイメージをしっかり際立たせた。今日のスピードの出せないパンクしやすいコースを、ペテランセルは彼の経験とセンスを生かして、今大会2度目のステージ優勝をきっちり果たした。

カルロス・サインツもSS2位で経験を証明した。しかし、昨日はシリル・デプレの故障、今日はロエブのアクセルのトラブルとプジョーチームにとっては穏やかではない。今のところ大きなダメージにならずに済んだが、これらのトラブルは予想より早く起き、今後繰り返されることもありうる。少なくとも、彼らを追い上げ引き立て役に甘んじているナセル・アルアティヤはその一抹の期待があるのではなからろうか。

総合順位では劇的なタイム差だ。トップのペテランセルとロエブは27秒差、続くサインツは5’55”、さらに4位のアルアティヤはà 15’19”。

モト部門:トビー・プライス(KTM)が一昨日のマラソン・ステージ1日目でステージ優勝を果たし、再び今日優勝した。CP3で2分もの差をつけられながら、ゴールでパウロ・ゴンサルヴェス(Honda) に1’12”の差で勝った。パウロは順番通り1番目にスタートしながら、このライバルに手を打つことができなかった。しかしそれでも35秒差で総合トップをキープしている。

マチアス・ウォークナー (KTM)も目立たぬように効果的な走りで総合3位に上昇した。

ホアン・バレダ (Honda)はメカトラブルで度々のストップ、5時間以上ものタイム・ロスにより大きく後退することとなった。

日本の三橋淳は総合65位。

そして何より今日はたいへん多くのリタイアが出たのが印象的なステージでもあった。優勝候補の一人ルーベン・ファリア (Husqvana)は手首を骨折でリタイア。スタート後30km地点で転倒したイタリア人ライダーNo.138, アレッサンドロ・バルベロ(Husqvana)は頭を強く打ちドクター・ストップがかかった。

フランス人No100エリック・クロックロワ(KTM)はCP3の先で転倒、腕の上部損傷でメディカル・ヘリで移送された。

昨日けがをしたスロヴェニア人No.16イワン・ジェイク(KTM)は、膝の痛みの為、一旦スタートしたものの再びビバークに引き返してリタイアした。

クワッド部門:パトロネッリ兄弟が今年2人そろってダカール・ラリーに戻ってきたが、その二人が見事なツィン・ゴールを果たした。マルコス弟はアレヒャンドロ兄に6’39”の差でSSをゴール、総合でも2位に浮上した。二人は総合で1,2位、しかしこちらは兄がトップを抑える。総合3位はロシア人、セルゲイ・カリヤキン、トップと5 ‘39”の差。

一昨日まで総合トップにいたカザレ、なんとか今朝スタートでき、CP3ではトップ・タイムで通過するなどパワフルに走ったが、km308で転倒、鎖骨を骨折しメディカル・ヘリで救助されリタイアとなった。また、一昨日3位まで浮上していたエンリケ・ウンベルト・オクムラも転倒でリタイアした。

カミヨン部門: 再びオランダ人が1,2,3をとった1日。ハンス・スティシーがジェラルド・デ・ローイ(MAN)に僅か7秒差でステージ優勝、そして、3位はピーテル・フェルスルイス(MAN)、1’15”差。総合では本日9位でゴールしたフェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)の後退のおかげでハンス・スティシーがトップに浮上した。しかし総合2位のフェルスルイス(MAN)とはわずか59秒の差だ。そして、総合3位はヴィジャグラ、4’05の差。

日野チームスガワラはJr.照仁が総合17位、父義正が総合38位と固く順位を維持している。


2016/01/07 第5ステージ インタビュー

全車:リエゾン(移動区間)314km+SS(競技区間)372km=合計641km

モト部門

003 –トビー・プライス  (SS1位、総合3位)
こんな良い順位でゴールできるとは思ってもみなかった

ナビゲーションの難しい所がある、難しいマラソン・ステージのコースだった。埃の中で前を行く先頭集団に追いついたが、最終部でいくつかミスした。高速ゾーンではかなりスリッピーで転倒するかと思った。本当にやばかった。ゴール手前30~40kmはナビゲーションのすごくデリケートな所だった。この順位でゴールできるとは思ってもみなかった。できるときにはアタックしたし、場所によっては安全に走った。最終的に良い結果が出て、良い走りの一日になった。このペースで続ければいいんだ。最終ゴールまであと7ステージ、まだ先は長いので、何が起こるかわからない。バイクは好調だし、僕は転倒していない。メカは良い仕事をしてくれている。

 

049 –アントワーヌ・メオ   (SS8位、総合9位)
運が良ければ良いとこいける

良い走りができた。かなりスリッピーで難しかった、タイヤが最後相当すり減っていた。俺が2番目のゴールだって?悪くないね。最終部のナビゲーションがすごく難しかった。おまけにものすごい観衆で轍がよくわからなかった。今やるべきことはトップ集団についていくことだ。今日のは本格的なSSだった。この先どんなステージになるのか.…。運が良ければ良いとこいけるかも。

 

002 –パウロ・ゴンサルヴェス   (SS12位、総合1位)
高地で酷い頭痛だった

マラソン・ステージの非常に難しいコースだった。高地なので酷い頭痛だった。でも、結果、バイクは絶好調で良いタイムが出せたのでうれしい。明日また大変な1日が待っている。どうなるかわからないが、そろそろ休養が欲しくなってきた。最後の100kmは非常にナビゲーションが難しかったが、毎回正しいコースを見つけることができた。この2日間でかなりの距離を走ったので、皆のタイム差のびっくりすることになるかもしれない。ホアン(・バレダ)はツイていなかった。ブレーキを踏むのがちょっと遅すぎたんだ。ペナルティを受けることになってしまった。こんなものさ。
でも今の5,6分のタイム差なんて、2週目にあっというまに覆されてしまうタイムだ。

 

オート部門

321 – シリル・デプレ (SS49位、総合22位)
ゴール手前100kmから50km/h

車は大丈夫。しかし、オイルが漏れ、ガスーオイル、水が無い。ボードの表示が狂っているのか、ゴール手前100km程から50km/hしか出せない。ストップしてはどこが悪いのか見てみたが、見つからない。またストップ。最後ローマン・デュマが牽引してゴールで来た。しかしダカール・ラリーはまだ終わりじゃない、まだ第5ステージだ。何位まで落ちるか心配だったが(総合で)まだ22位だ。

 

303 – カルロス・サインツ (SS2位、総合2位)
優勝まであと少し

うまくいっている。疲れてもいないし…。良い1日だった。あまり暑くなくて助かった。優勝まであと少しだ。初番はリオ(川底)の中でパンクしたくなかったので、スピードを抑えて走ったが、その後はダッシュした。この成果に満足だ。車のコンデションはここまで絶好調だ。問題は最初の日の差14分で、これを取り返すのは大変だ。しかし、まだこの先長いから。

 

300 –ナセル・アルアティヤ (SS4位、総合4位)
プジョー相手に全くチャンスはなかった

信じられなーい!昨日と今日ほどアタックしたことはない。マチューに聞いてみてよ。100%以上で走ったんだから。でもプジョー相手に全くチャンスはなかった。彼らに何か起きない限り、彼らを倒すなんて無理!プジョーと良い仕事をしているそのチームにブラボーを送るよ。2日間のマラソン・ステージでは大した問題はなかった。それはすごいことだ。全力で走ったというのに3分タイム・ロスした。プジョーはラリー最初から毎回勝っている。私が狂ったようにアタックしているというのに彼らに追いつけないんだ。彼らは昨年から仕事をしてきている。われらのMINIは改善されていない。

 

314 –セバスチャン・ロエブ (SS1位、総合1位)
思いっきり走った

最終部カーブの多いコーナーですごく速いカルロスに負けた。しかし結果は、むしろ悪くない。リオ(川底)や、先が見えないコーナー、岩場など、最初の頃のステージと路面がだいぶ違った。ダニエルのロード・ブックの準備を見てきたので、彼の仕事を信頼している。彼はスーパーな仕事をしてくれている。繰り返すが、クルマは全くトラブルが無い。パーフェクトだ。昨日は少しメカニックしたが、今日は完璧なので、より一段と思いっきり走った。たとえ、我々が苦労することになったとしても、今日は面白くなると思っていた。より深い信頼で、より良い結果が出せるからだ。明日520kmをコースをオープンして走らなければならないとしても、ナビゲーションは大丈夫だ。

 


2016/01/07 第5ステージ サンサルバドル・デ・ フフイ→ウユニ(ボリビア)

全車:リエゾン(移動区間)314km+SS(競技区間)328km=合計642km

今日のコースは2日間にわたるマラソン・ステージの後半、競技者らはボリビアに入る。ダカール・ラリー史始まって以来の高地4,600mを超える山越え、そして全体に高地の中のコースは競技者だけでなく車も苦しめる。それに加え、昨日に続き長いコースは、総走行距離642km、そのうちSSは328km。さらには難度の高いナビゲーションと競技者にとっての苦難のコースになった。

落雷の為、13 :45 オート&カミヨンのコースが一部ゴール手前でキャンセル、km321までとなった。

メカニックのサポートができない昨夜のビバークでは、競技者が自分のマシーン、もしくはチームメイトのマシーンを修理することができる。傷んだマシーンの修理に夜を越したものもいれば、スタートまでに修理できずにやむなくリタイアした競技者もいる。今朝スタートできなかった競技者はモト部門ではNo.98ダミアン・ウドリー(チリ)、クワッド部門のNo296ニコラ・ロブレド(コロンビア)、オート部門No.328 ロベルト・ナルヴィル(アルゼンチン)、No.354トム・コロネル・・等。

そして、マラソン・ステージの後半の今日のレースでも多くのリタイアがでた。モト部門ではNo.063ホセ・コルネヨ(チリ)、No.38エステバン・アリエル(アルゼンチン)、No.135 ニコラス・モニン(チェコ)、No.119フェデリコ・ギッティ(イタリア)、ホアン・アゼヴェド(ブラジル)。クワッドではNo.292マルセロ・メデリオス(ブラジル)、No.270セバスチャン・スーディ(フランス)、No.250ラファウ・サノク(ポーランド)、No.255モハメッド・アブーイッサ(カタール)。オート部門ではNo.309カルロス・スーザ(ポルトガル)。

6時にビバークを出発し、リエゾンでスタート地まで移動したモトの競技者、第1走者ゴンサルベスが8時にスタートした。オート部門のスタートは10時38分。

ロエブ 3度目のV, プジョー再び1,2,3フィニッシュ

オート部門 : セバスチャン・ロエブはまさにダカール・ラリーの強豪をナーバスにさせることになりそうだ。昨日までのコースはどちらかといえばWRCタイプ、彼のチャンピョン歴からしてこの成績は当然といえるかもしれない。しかし、今日のステージで、彼とダニエル・エレーナはナビゲーションでも十分チカラのあるところを証明した。今朝は、大先輩ステファン・ペテランセルとカルロス・サインツの後に出発。容赦なく攻める2台のデュオの傍らで、ロエブは自分のペースを維持する必要があった。

事実、終日彼は自分のペースを守り通した。先を行くサインツとペテランセルは激しいバトルの果て、サインツが僅か 2’38”差でペテランセルよりゴールを通過した。ロエブが3番目のゴール、しかしタイムでサインツが負けた。わずか2秒差でロエブのステージ優勝となった。

1,2,3のプジョーの後にはナセル・アルアティヤ(MINI)がついた。渾身のアタックだったが、改良されたプジョーDKR2008のあまりの強さに兜を脱ぐほかない。ライオンの異名をとるプジョーチーム、この大会最初のマラソンでクルマの実力を示したが、シリル・デプレだけが例外となった。デプレは電気系統のトラブルの餌食となり、終盤スピードが極端に低下、そしてチームメイトに牽引され、ロエブに1h15も遅れてのゴールとなった。

総合暫定順位で、ロエブはペテランセルに7’48”、サインツに 13’26”もの差をつけた。 ライバル、アルアティヤがロエブを倒すには14分以上も縮めないといけない。

モト部門: 昨年3度のステージ優勝を果たしたトビー・プライスがKTMの意地を見せた。今朝8番目にスタートしたオーストラリア人プライスは、全部のCPをトップ・タイムで通過、みごとにステージ優勝を果たした。チームメイトのアントワーヌ・メオもSS暫定2位、素晴らしい仕事をした。さすが、5度のエンデューロ世界チャンピョンの記録を持つライダー、初参加にしてこの成績とは呑み込みが早い。その後ろにはステファン・ソヴィツコ (KTM)、マチアス・ウォークナー (KTM)と4台KTMが続いた。総合暫定タイムでは、トップはパウロ・ゴンサルヴェス (Honda)。今日のステージではSS12位だったが、これまでの蓄えたタイムがあった。

クワッド部門では、トップグループの大量リタイアが目を引いた。主な理由は転倒とマシーンの故障。タイトル保持者のラファウ・サノク、入賞候補のモハメッド・アブーイッサなど。そして、昨日まで総合トップにいたイグナシオ・カザレも今晩、レースを離れる。総合順位は、アレクシス・エルナンデスが2位のアレヒャンドロ・パトロネッリに48秒差でトップ。総合3位にはロシアのセルゲイ・カリヤッキンが8分35秒差でつけている。

カミヨン部門 :チェコのコロミーとサイドバイサイドの戦いを繰り広げたKAMAZのエドワルド・ニコラエフ(ロシア)は321kmのバトルの果て、ステージを勝ち取った。常に上位に君臨しているカマズ・チームだが、今大会初のステージ優勝。ニコラエフはダカール・ラリー通算8度目のステージ優勝だ。総合順位ではアルゼンチンのフェデリコ・ヴィジャグラがトップだが、続く2台ピーテル・フェルスルイスとハンス・スティシーとのタイム差はそれぞれ、5秒と21秒と厳しい僅差。排気量10リットル未満クラスで6優勝の菅原ジュニア照仁が総合16位と素晴らしい健闘ぶり。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-600/videos-galery.html


2016/01/06 第4ステージ サンサルバドル・デ・ フフイ→サンサルバドル・デ・ フフイ

オート    :リエゾン(移動区間)200km+SS(競技区間)429km=合計629km
カミヨン   :リエゾン(移動区間)200km+SS(競技区間)429km=合計619km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 200km+SS(競技区間)429km=合計629km

本日のコースは、サンサルバドル・デ・ フフイをスタートするループコースで、平均の標高が3500m、最高標高は4100mという高地で、本日から数日の間高地のステージとなる。そして、今日と明日の2日間、メカニックのサポートが受けられないマラソン・ステージ。その上、今日のコースは総距離630km、SSが430kmという長いコースでほとんどが山道のグラベルとスリッピーな砂地だ。
6時にビバークを出発したモトのライダーたちは、SSのスタート地点までリエゾン移動。
アシスタント・クルーは本日のうちに明日のビバーク、ウユニへ移動する。

華々しいデモを見せたプジョー軍団

今大会最初のマラソン・ステージの最初の1日、プジョー軍団が1,2,3ゴールを果たしチームの底力を披露した。ステファン・ペテランセルがカルロス・サインツを抑え、今大会初のステージ優勝。

モト部門ではバレダ(Honda) がトップでゴールしたものの、スピード違反ペナルティを受け、ゴンサルヴェス (Honda)にステージ優勝を渡すことになった。

オート部門 :何という1日! 最初のチェック・ポイントからプジョー軍団がライバルを抑えてトップ・タイムで通過した。ナセル・アルアティヤ(MINI)とロエブが際どいバトルを続ける中、ステファン・ペテランセルは最初のCPを両車をしのぐタイムで通過。次のCPでもペテランセルはロエブに1分の差をつけて通過。一方のカルロス・サインツは10番目のスタートから6台追い抜いき、後半弾丸のような走りで、チームメイト2台の後にゴールした。結果、SS優勝はステファン・ペテランセル、2位に11秒差でサインツ、3位に27秒差でロエブがついた。

上記1,2,3のプジョー軍団と共にシリル・デプレが続けば、1から4位を独占できたが、そこにナセル・アルアティヤ(MINI)が割って入った。だがそれにしても、今日のパフォーマンスでプジョーDKR2008がオールラウンドに素晴らしいことが証明され、これまでささやかれていた根強い疑問は粉々に打ち砕かれた。そして、残る疑問は信頼性。それは明日のマラソン・ステージ642kmの後で証明されることになろう。

モト部門:昨日のスピード違反ミスで大きな痛手を受けたホアン・バレダは、 CP1をトップ・タイムで通過、その後も次々とチェック・ポイントを目覚ましいスピードで通過した。チームメイトのゴンサルヴェスはぴったりバレダについていればよかった。ホアン・バレダ は残念ながら再びのスピード違反でペナルティ5分、ステージ優勝と総合トップの座を逃してしまう。

SS優勝はパウロ・ゴンサルヴェス (Honda)、2位はケヴィン・ベナビデス (Honda)、3位はルーベン・ファリア(Huskvana)。総合順位のトップはゴンサルヴェス 、2位ベナビデス、3位バレダ。

No57のフィリップ・カヴァリエはエンジンが壊れ、スタートできなかった。ピエールアレキサンドル・ルネがkm400で転倒、頭を強く打ちリタイア、フフィの病院に輸送され応急手当を受けている。初出場であまりにも早いリタイアとなった。

クワッド部門:この部門で2度の総合優勝しているアルゼンチンのマルコス・パトロネッリが今日はスタートからゴールまでアンタッチャブルな走りを見せた。アレクシス・エルナンデスに16秒の差でステージ優勝。チリのイグナシオ・カザレが総合順位のトップをキープ、次席のマルセロ・メデイロスに12分もの差をつけてゴールした。

しかし、夜になって順位の修正が行われ、ステージ優勝はイタリアのジャンカルロス・カリニャーニ、SS2位はセルゲイ・カリヤキン、10秒差、SS3位はエンリケ・ウンベルト・オクムラ+4分2秒となった。

カミヨン部門 :ジェラルド・デ・ローイが本日のカミヨン部門のステージ優勝。イベコのカミヨンで、同国オランダ人ピーテル・フェルスルイスとハンス・スティシーをそれぞれ37秒、1分18秒の差で抑えた。しかし2分のペナルティを科され、総合順位ではフェルスルイスがトップ。次席のスティシーとは僅か15秒の差だ。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-500/videos-galery.html


2016/01/06 第4ステージ インタービュー

オート&カミヨン:リエゾン(移動区間)200km+SS(競技区間)429km=合計629km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間) 200km+SS(競技区間)429km=合計629km

モト部門

002 – パウロ・ゴンサルヴェス (SS1位、総合1位)
良い走りができた一日だった

マラソン・ステージの1日目、ハイ・スピードなコースだった。給油ポイントまでベナヴィデスと一緒だったが、コントロール・ゾーンで小さなミスをして僅かなタイムを失った。その後遅れを取り戻そうとアタックし、最後、皆とあまり離れずにゴールできた。良い走りができた一日だった。バイクを良い状態でゴールすることは大事なことだったので、自分自身にとっても、HONDAにとってもよかった。

 

049 – アントワーヌ・メオ (SS4位、総合9位)
パンクしないようコントロールしなければならなかった

非常に長いステージで、僕にとって初めてのマラソン・ステージだった。パンクしないようコントロールしなければならないので、少し難しかった。だからスピードを150km以下に制限した。それでトップから6分も遅れることになってしまった。でもタイヤが良い状態なので満足だ。今日は思い通りの走りができた。HONDAチームにはウォーター・ポーターがいるので、タイヤを交換することができ、彼らは思いっきりスピードを出して走ることができる。毎日トップ集団にいたままゴールで来たらいいな。ナビゲーションはあまり難しくなかった。日々よい成績なので、自分の走りに満足だ。

 

006 –ホアン・バレダ  (SS4位、総合9位)
トラブルも全く無し、転倒もなく、完璧

全てうまくいっていった。良いペースで走れた。前を行くライダーの埃をかぶりながら走っていたので、何人か追い越したがそれが良かった。メカニックのトラブルも全く無し、転倒もなく、本当にうまくいった。2日間のマラソン・ステージに挑むのに完璧な1日だった。

 

047 –ケヴィン・ベナビデス(SS2位、総合2位)
ロード・ブックに非常に注意を払った

今日はコースをオープンして走った。ダカール・ラリーで初めてのことだった。ミスを犯したくなかったので、少しナーバスになっていた。ロード・ブックに非常に注意を払った。うまくいったと思う。コースは全部指示通りに走れたし、良いペースで走った。パウロが一緒に走って、一緒にゴールに着いた。SSのコースは高速で、変化に富み、かなりテクニカルで面白かった。戦略はシンプル:我々はアシスタンスがないので体もマシンも壊さないことだった。

 

クワッド部門

250 – ラファウ・サノク (SS12位、総合7位)
ゴールできただけで幸せ

エンジンからオイルが少し漏れている。問題は、エンジンにあまりプレッションをかけないよう、オイルが完全にカラにならないようにするため、あまりに慎重に走っていることだ。走りながら、ずーっと今日のゴールに到着できるよう祈っていた。ゴールできるかどうかわからなかった。でも、こうしてゴールにいる。それだけでハッピーだ。

 

オート部門

303 – カルロス・サインツ (SS2位、総合5位)
一日としてトラブル無しのノーマルな日はなかった

えーっと、まぁまぁだね。1回パンクした。交換するのに2,3分タイム・ロスした。今回のダカール・ラリーでは一日としてトラブル無しのノーマルな日はなかったというのは確かだ。

 

314 –セバスチャン・ロエブ (SS3位、総合1位)
マラソンのスピードで走った

今日のSSはかなり長かったが、昨日までのSSほどハードではなかった。スピードを上げたり下げたりが多くて、集中しているのが難しかった。サンチネルが故障したようだが、それ以外は大丈夫なのでうれしい。マラソンのスピードで走った。本来マラソンマンじゃないんだがね。今日のは本格的なSSだった。ナビゲーションはちょっと難しかったが、超難度が高かったわけではない。いろいろ細かいトラブルはあったし、ダニエルがカウントし間違えてカーブでブレーキングが遅れた個所も2,3あったが、すべてのチェックポイントを通過できた。一部本気でアタックしたが、他はクールに走った。

 

302 –ステファン・ペテランセル (SS1位、総合2位)
これまでの仕事のおかげ

むしろいいニュースだ。今年は高地での走行が去年よりずっと良いエンジン調整になった。きちんとバランスよく車が仕上がっていて、まともに走ることができる。私にとって、ダカール・ラリーでプジョーで初めてのステージ優勝だ。うれしいね。一年中この車の為に仕事をしてきたが、やりたかった全部のテストをやってないので、まだどうかわからない。しかも、まだレース3日目だ。今日は最初から、いいリズムで、ナビゲーションミス無しで良いSSができた。これまでの仕事のおかげだ。

 

300 –ナセル・アルアティヤ (SS4位、総合3位)
セバスチャンについていけなかった

簡単ではなかった。アタックしようとしたが、プジョーについていくのは不可能だった。そして、マラソン・ステージなので、タイヤ以外パーツの交換ができないので、気を付けて走らなければならなかった。車を洗うことはできるが、ミスはできない。セバスチャンにぴったりついて走ろうとしたができなかった。彼の車は本当に速い。

 

カミヨン部門

510 – ピヨートル・ベラシウス (SS2位、総合5位)
頭痛がひどくて参った

いい仕事をした。トップでゴールした。この後他のカミヨンが到着するので、我々より速いカミヨンもいるかもしれない。ともかく、いい走りができた一日だった。頭痛がひどくて参った。(第2ステージと今日で)2度目のステージ優勝、うれしい。
注:デローイがこのベラシウスのインタビュー後、SS1位のタイムで到着し、ベラシウスはSS2位になった。


2016/01/05 第3ステージ インタービュー

モト部門

003 – トビー・プライス(SS36位、総合9位)
賢く走らなくては

観衆が非常に多かった、飛び出してくる動物も。場所によっては観衆がコースに迫っていて、注意しなければならなかった。(成績のことを聞いて)ほっとしている。まだ3日目だから。明日は良い順番でスタートできるので良かった、トップグループの中に居なければならないのでね。まだこの先いろいろなことがあるだろう。5,6分の差は、この規模のレースではたいしたことではない。僕はできることをやっている、賢く走らなくては。決定的になるのは2週目で、そこでは本気でアタックしなければならない。

 

047 – ケヴィン・ベナビデス(SS1位、総合2位)
え、僕がSS2位?

SS2位でゴールしたって知らなかった。すっごくうれしい。山の中の道路とかあって非常に美しいコースだった。感動したよ。ライディングのナビゲーションも、毎日コンスタントな走りができるようにしていて、すべての面で絶好調。この為にできる限りのことをして1年間準備してきた。でも初めての参加で、まだ3番目のステージだ。冷静を保たなければならない。できるだけコンスタントな位置を保ちながら、毎日の一つひとつのステージをこなす、それが今の僕のすべきことだ。

 

020 – アラン・デュクロ(SS9位、総合5位)
良いポジションにいるよう頑張らなければならない

山の中でミスすると大きなダメージになるので、非常に慎重に走った。それでも終盤、ゴールまであと数kmの所で前を行く集団に追いつき、一緒にゴールした。こんな風なレースのスタートでうれしい。入賞狙いのリーダーたちは、まだこの後の大事なステージを待っているところだと思う。明日か、たぶん明後日の。ダカール・ラリーが始まってもう3,4日目、だからもっと良いポジションにいるよう頑張らなければならない。僕のバイクは絶好調。このタイプのレースには特に向いているんだ。だから僕はそれを最大限生かさなくては。

 

006 – ホアン・バレダ(SS5位、総合3位)
良いペースをキープできた

良い1日だった。コースをオープンしなければならない昨日に比べたら特によかった。今日は7番目のスタート、その方が良いよ。SSの間ずーっと良いペースをキープできた。ゴールの僅差のタイムはあまり問題ない。大事なのはトップグループの中にいることだ。今のところこんなものだ、ナビゲーションの難度が高いコンペティティブなステージを待っているところだ。

 

クワッド部門

253 – イグナシオ・カザレ (SS2位、総合1位)
クワッドに負担をかけないよう走った

けっこう埃が多かった。明日はマラソン・ステージなのでクワッドに負担をかけないよう、スピードを抑えめに走った。昨日はSS優勝、そして今日はSS2位、最高だね。トラブルもなくマイペースで走った。今年は今までの年と違って冷静により戦略的なラリーにしようと決めたんだ。成績が付いてくると良いのだが。良い仕事をして、最終的にトップ3に入れたらいいな。今のところ、ものすごくいい調子だ。走るのが楽しくて仕方ない。もし、また勝てたら、本当に夢が叶うよ。

 

274– ブライアン・バラグァナット (SS1位、総合2位)
生まれて初めて

SS優勝だなんすっばらしい。こんな良い成績は生まれて初めてだ。本当にスペシャル…。でも、ラリーはこの先まだ長い。最初のステージで優勝したからって、ラリーで優勝するってことではないからね。クワッドは好調、最後までこの調子をキープしなくてはならない。去年はとても早くリタイアしてしまったので、今年良いスタートが切れてうれしい。ロードブックにきっちり従って、ミスをしないようにしなくては。ミスコースしないよう良いペースをキープすること、これがこれから続けなければならないことだ。

 

オート部門

300 – ナセル・アルアティヤ (SS2位、総合5位)
プジョーは大きく改善した

今日はリスクを負わないようちょっと準備しただけで、全くトラブル無しだった。セバスチャンはコースをオープンしながらすばらしいタイムを出した。我々は我々の仕事をした。今日は我々は2位になった。彼が非常に腕の良いパイロットで、プジョーが大きく改善したことは知っている。しかし、まだこの先長いので、我々は精一杯の仕事をする。

 

302 – ステファン・ペテランセル (SS5位、総合3位)
今は何秒、何分を競っている場合ではない

思ったより短いコースだったが、ドライブするのに非常に面白かった。スピード制限のゾーンが少し多すぎた感じがする。ブレーキするポイントを見極めるのに非常に慎重にならなければならず、我々は控えめにして、少し早めにスピードダウンするようにした。プジョー・チームはまぁまぁで、まあ大きなトラブルに見舞われていない。今は何秒、何分を競うのではなく、優勝争いの中に残るような走りをしなくてはならない。レース初番のステージで大きく順位を失うことを考えたら、このまぁまぁの位置にいるのは良いニュースだ。セバスチャンがダカール・ラリーを楽しんでくれているのはうれしい。このコースのタイプだったら、世界一速いパイロットが優勝しても不思議じゃない。

本当に思いっきり走れて、素晴らしいSSだった。よく滑ったし、よく猛ダッシュしたし、最初から最後まで非常に面白かった。ナビゲーションはけっこうシンプルで、ダニエルは全くミス無しだった。スクラッチ・タイムで2位は悪くない。しかし、それって明日も我々がコースをオープンしなければならないってことだ。明日のナビゲーションは今日のように簡単じゃないだろう。コースをオープンすることは非常に難しいことではなかったので、今のところ我々の順位に大きく影響はない。今日までのSSはあまりナビゲーションが難しくなく、ダニエルもリラックスして、何のミスも無くすんだ。私はマイペースで走り、こんな風にすべてうまくいっている。この先どうなるかわからないが、我々は勉強するつもりで走っている。だから戦略など立てられないし、疑問もないので、走るだけさ。


2016/01/05 第3ステージ テルマス・デ・リオ・オンド→サンサルバドル・デ・ フフイ

全車:リエゾン(移動区間) 350km +SS(競技区間) 314km=合計664km

ロエブとバレダ、見事なパフォーマンス

本日の第3ステージ、スピード競技者に有利なコースと予告されたステージで、まさにその通りになった。セバスチャン・ロエブはプジョーのハンドルを握って見事なデモンストレーションを繰り広げた。モト部門のバレダも同様、HONDAで素晴らしいパフォーマンス。バレダがこれで通算14回目のステージ優勝、総合でトップになった。オート部門でもロエブが総合トップ。

本日のコースは重なる豪雨の影響で、SSが途中縮小され、オート&カミヨンはCP3までの190kmとなった。一方、モト部門は雨や泥に覆われた前半部分がキャンセルになり、CP1(km112,91)からのスタートし201kmのコース。
そして、最初のモトがスタートした8時5分以降も、雷が鳴り響き、時々雨が降る一日となった。

昨夜、レース終了後、スピード違反により全体で74台の競技車がペナルティを課されることになった。ルーベン・ファリア、ソヴィツコなどが1分のペナルティを科され、総合順位の移動があった。

オート部門: ロエブはWRC時代、SSでほかの競技者を“追い払う“仕事をしていた。そして、今日のラリーのSSでもその責任を全うした。多くの競技者を後ろに従え、コースをオープンしながら走るこの「コースのオープン役」はミスが許されない。WRC9度のチャンピョン、ロエブはそのステージをミス無しで走り切った。まだラリーのナビゲーションスキルは2流、しかし全部のチェックポイントをトップで通過した。最終ゴールはまだまだ先だが、少なくとも38回大会で、彼の名を記したことには間違いない。

プジョーは損失を最大限小さくすることに成功し、ライバルに5分以上のタイム差をつけた。ジニエリ・ド・ヴィリエ(TOYOTA)は 5’03”, ステファン・ペテランセル(Peugeot) は 5’15”、ミッコ・ヒルボネン (Mini) は 5’52”。ナセル・アルアティヤ (Mini)は 6’30、シリル・デプレやカルロス・サインツなどプジョーの他の車は10分以上の差。

モト部門: レースは同じように続いているが、残念ながら昨日と同じようなわけにはいかない。トビー・プライスは昨日の活躍を今日再び繰り返すことはできなかった。コースをオープンしながら、常にHONDAのペースを維持しうることができなかったのは確かなようだ。最初のCPで彼はトップ集団からはじき出され、5分以上ものタイム差で10番目の通過となっていた。
SS優勝は地元アルゼンチンのケヴィン・ベナビデス、2位がパウロ・ゴンサルヴェスとHONDAの活躍が光った。今朝2番スタートのルーベン・ファリア(ハスクバーナ)も同様苦しんだ一人、トップと6分以上もの差をつけられることとなった。ファリアはトップとの総合タイムでは差4分近く、8位に後退した。

チームKTMのアントニオ・メオ(5度のエンデューロ世界チャンピョン)が幸いにも素晴らしいパフォーマンスを見せ、暫定タイムでバレダの次につけ、総合タイムでは13位に上昇した。総合タイムでトップはSS4位でゴールしたステファン・ソヴィツコ(KTM)、総合2位はケヴィン・ベナビデス(HONDA)が34秒差で続く。第2ステージで泥に覆われたコースを避けてう回し、僅かにタイムを失ったホアン・バレダ(HONDA) がいつもの快心の走りを見せ、総合3位に上昇してきた。

クワッド部門:トップ2名イグナシオ・カザレとブライアン・バラガナットのライダーのバトルが際立った1日。2番手でスタートしたブライアンが激しく追い上げ、ステージ優勝を果たしたが、イグナシオとの差は3’56”。イグナシオはかろうじて総合1位の座をキープしたが、バラグァナットとの差はわずか4秒しかない。総合3位につけたのは、ブラジル人マルチェロ・メデイロス、トップとの差は6’58”あまり。

カミヨン部門:チェコのマルチン・コロミー(タトラ)が昨日優勝したハンス・スティシー(マン)を抑えてSSトップについた。スティシーは総合トップをキープ、しかし総合2位のチームメイト、ピヨートル・ベラシウスとの差はわずか22秒。総合3位は地元アルゼンチンのフェデリコ・ヴィジャグラ(イベコ)、SS3位になって上昇した。

 

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-400/videos-galery.html


2016/01/04 第2ステージ インタービュー

オート&カミヨン:リエゾン(移動区間)336km+SS(競技区間)510km=合計846km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間)316km+SS(競技区間)450km=合計766km
注: SSは天候不順による路面のコンデションの為、CP4までの約半分の距離に変更になった。

モト部門

008 – パウロ・ゴンサルヴェス(SS1位、総合2位)
最初からアタックした!

昨日SSがキャンセルされたので、今日は最初から飛ばさなければならなかった。リエゾンとSSとで500km以上もある長いステージだった。僕は2番目のスタートで、最初からバレダに追いつこうとアタックした。快調に走ることができ、良いラリーのスタートが切れた。

 

004 – パブロ・キンタニージャ(SS10位、総合9位)
リスクを負わずコンスタントな走りをするよう努めた

コースはカーブの多い高速だった。場所によってすごい強風が吹いていた。そして、路面はかなり水たまりができていて危ないところも多かった。調子よく走れて、ポジティブな1日だったと思う。やっとレースが始まって、待っている間のイライラや不安が収まった。リスクを負わずコンスタントな走りをするよう努めた。まだ始まったばかりだ。これだけ速い選手の中にいて、トップ5から7位くらいの位置で満足だ。明日も良い順位を保てるよう楽しみだ。

 

003 – トビー・プライス(SS1位、総合1位)
再び参戦できてうれしい

このステージは、すべてうまくいった。今日は本当のスタートだったので、それは信じられない。再び参戦できてうれしい。今日の長いステージまで長い間待った。バイクに長時間乗っていたがパーフェクトだった。明日が待ちきれないくらいだ。今日より少し難しくなるそうだが、おとなしく走ろうと思う。あまりナビゲーションもなく、今日のコースとほとんど同じらしいから、今日のような走りができるようだといい。先頭集団の一人になりたいと思って出てきたので、そうなれると良い。しかし、まだそれを考えるのは時期早々だ。その目標への道で一つ勝てたことはよいことだ。

 

006 – ホアン・バレダ (SS7位、総合6位)
今日は快調とは言えない

難しい1日だった。コースをオープンして走るのは常に難しいが、今日もオープン役だった。何カ所か、水たまりなどの難しい場所があった。そして、コースにかなりの動物が飛び出してきた。そうしたこと全部、コースを難しくする。まだダカール・ラリーは始まったばかりで、快調とは言えなかった。ゴール手前で泥が深くて、大きな水たまりがあり、バイクが埋もれてしまった。そこから何とかはい出したが、その後ナビゲーション機器を洗わなければならなかった。ルーベン(ファリア)が追い付いてきてくれたので、彼に付いて走ってゴールした。

 

クワッド部門

252 – アレヒャンドロ・パトロネッリ (SS4位、総合4位)
私は競技向きじゃない

コースは時折カーブがあったがハイ・スピード、美しかった。土路面の小道や、山の中の道を通ったりしたし、泥で覆われたところ、水たまりもいっぱいあった。場所によっては走るのが非常に困難なところもあった。何はともあれ、こうしてゴールに着けたので何よりだ。
マルコス(パトロネッリ)もエギゾーストパイプの切れ目から水が入る等いろいろトラブルがあったようだが、ゴールできた。今日のステージは全体的には本格的ダカール・ラリーのコースで、場所によっては危険で数人のライダーが転倒した。慎重に走る必要があった。まだこの先数千km走らなければならない・・・・だから、ちょっと戸惑っている。私は競技向きじゃない、それは確かだ。だから、何より私は慎重に走るようにしている。

最後にダカール・ラリーに出たのは2012年、ペルーのステージが最後だった。まだフィーリングがつかめていない。今日の後半部数10kmでようやくハンドルの感覚が戻ったが、まだクワッドを思うように扱えない。クワッドがピカピカの新品なので、できるだけ壊したくないから、おとなしく走るようにしている。本当に精一杯注意して走っている。まだ始まったばかりなので壊したりしたらたいへんだから…。

 

251 – イグナシオ・カザレ (SS1位、総合1位)
快調な走りで、すべてがうまくいった

すごくうれしい。1日いい走りができた。気分がノッて、いいフィーリングだった。今日のSSを制したのはこの僕で、クワッドじゃない。マシーンを完璧に操作している、それはポジティブなことだ。この数か月のトレーニングが本当に生かされている。今日はリスクを負ってはならなかった。快調な走りで、すべてがうまくいった。でも、まだ始まったばかり。ステージの一つひとつをこなしていかなければならない。肉体もクワッドも快調でありたい。2015年大会で自信を失ったが、トップ3に入れて完全に自信を復帰した。

 

オート部門

301 – ジニエリ・ド・ヴィリエ (SS3位、総合3位)
非常に集中していなければならなかった

良いペースで走った。思っていたより路面が乾いていた、だから思いのほかスピードを出して走れた。どろどろの泥でいっぱいのコーナーは、何台も4輪がブロックされていて、ちょっと難しかったが、どうにかうまく切り抜けた。石がいっぱいあったので、非常に集中して走らなければならなかったが、それもうまくいった。プジョーはこのスピードタイプのステージでは非常に速い。きわどいタイム争いになるだろうが、自分は是非その中にいたい。

 

300 – ナセル・アルアティヤ (SS9位、総合9位)
タイヤ1本の交換で手間取ってしまった

簡単ではなかった。何よりパンクが良くなかった。タイヤ1本の交換で手間取ってしまった。そのあとはリスクを負いたくなかった。それはなんとかうまくいった。どちらにしても、明日はコースのオープン役はしたくなかったので、私たちにとっては良い結果となった。

 

303 – カルロス・サインツ (SS14位、総合13位)
13分もストップ

まぁまぁの1日だったね。いきなりエンジンが止まってしまった。動けないまま13分もストップしなければならなかった。そして再スタートできた。こんなもんだ。問題は明日のスタートが後ろの方だってことだ。しかしま、まだこの先いくつもステージがあるので、どうなるかわからない。

 

314 – セバスチャン・ロエブ (SS1位、総合1位)
トップ走者らのペースで走れる

SSのトップとは嬉しいニュースだ。思ってもいなかった。コースは一か所すごい泥の海となっていて、観客が合図をしてくれた。しかし我々はその泥沼に入って、車のボディまで泥につかりながら、有刺鉄線が張り巡らされた側面に直角に向かい這う羽目になった。前に行ったり後ろに進んだり、ようやく抜け出した。たぶん数分失ったのではないかな。ゴールしてみれば、あまり大きなタイム差が開いていなかった。でも、面白かった。

このコースはバギー向きではなかったと思う。ここまで完璧に進んだ。自分がどこを走っているのかよくわからなかったが、良い走りができた。ダカール・ラリーでトップ走者らのペースで走れるが、この先まだ長い。カーブの度に自分はもっと早く行けると思うんだ。それをすべきで、10回繰り返せばよりタイムが早くなる。しかし、いつもこう言う訳にはいかない。明日のステージはコースをオープンしなければならないので難しい。他の車の轍を見てスピードダウンすべきか判断できるが、コースをオープンすると、そうはいかない。

 

カミヨン部門

501 – ジェラルド・デ・ローイ (SS4位、総合4位)
非常に集中していなければならなかった

イメージしていたのと少し違った。もっと路面が水たまりだらけで泥沼になっていると思っていた。その方が我々にとってよかった。パンクしないよう丁寧に走った。スタート後1時間くらいでマルデーヴに追いついた。しかし、追い越さずにゴールまで後ろについて走った。今日の成績に満足している。まったくミスしなかったので良いレースができた。

 

506 –ハンス・スティシー (SS2位、総合2位)
いわば、しきたりみたいなもんだ

超すばらしいカミヨンだよ。前回走ったマンで4回SS優勝した。今日のコースでは初番砂埃がすごかったのでおとなしく走らなければならなかった。コロミーを追い越せなかったが、途中で彼が道を譲ってくれたので、そこからは思い通りの走りができた。去年は最初のステージで優勝した。それはいわば、しきたりみたいなもんだ。チームが良い成果が出てうれしい、この調子で続くといいんだが。この先何があるかわからないが、ダカール・ラリーではトラブルを予想することが必要なんだ。今年は15台もトップレベルのカミヨンがいるので、面白いレースになりそうだ。


2016/01/04 第2ステージ ビジャ・カルロス・パス→テルマス・デ・リオ・オンド

オート&カミヨン:リエゾン(移動区間)336km+SS(競技区間)510km=合計846km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間)316km+SS(競技区間)450km=合計766km

 

プライス敵意むき出し、ロエブ、センセーションを巻き起こす

 
1日目の短いプロローグ、その次の日の競技キャンセルの後、ダカール・ラリーはようやく本格的なレースを始めることとなった。ビジャ・カルロス・パスとテルマス・デ・リオ・オンドを結ぶコースは、ナビゲーション難度の高くないスピードコース。

モト部門では、トビー・プライスが最初のステージ優勝を記した。プライスはダカール・ラリー2度目のステージ優勝。彼はSSの間ルーベン・ファリアにぴったりついて走り、SS最後でファリアを引き離し、1,2秒差でステージを勝ち取った。

オート部門では初出場のフランス人セバスチャン・ロエブが、泥の中で2分失ったにもかかわらず、初めてのステージ優勝を果たした。

オーストラリア人トビー・プライスは前大会で初めてのダカール・ラリー出場だった、そして最終ステージで優勝した。だから、今大会は表彰台への思い入れが違う。その野望を証明するかのように、最初のSSでそのチカラを示した。しかし、事はそう簡単ではない。ハスクバーナのオフィシャル・ライダー、ルーベン・ファリアがスタートするなり悠々とリーダーの座につき、ほとんどトップを引いて走った。彼は3分前にスタートしていたホアン・バレダ を追い越してスクラッチ・タイムもトップにいた。そのファリアに食らいついて走り、最後に追い越した。SS2位はホアン・バレダ 、3位はフランス人アラン・デュクロ。

スロヴァキアのステファン・ソヴィツコは3番目のスタートにもかかわらず、果敢に攻め、トップとの差わずか1,5分でゴールした。しかし同じKTMのマチアス・ウォークナー、HONDAのパウロ・ゴンサルヴェス に割って入られ結局5位。本日見事なパフォーマンスを見せた一人、アルゼンチンのケヴィン・ベナヴィデスはSS8位。

クワッド部門では、2015年大会の悪夢を打ち消すかのようにイグナシオ・カザレが猛スピードでSSを走り抜けた。2014年大会に続き2度目の総合優勝という目標をきっちり抱きながら、チリのライダー、カザレは2位に大きなタイム差でゴールした。SS2位は南アのブライアン・バラグァナット、そして、1年ぶりに戻ってきたアレヒャンドロ・パトロネッリは3位でゴールした。タイトル保持者ラファウ・サノクはトップと6分以上の差で、SS6位に着いた。

オート部門、セバスチャン・ロエブはダカール・ラリーでトップタイプを出すパイロットに入り、優勝を期待して出場してきたのではないに違いない。9度のWRC世界チャンピオンというキャリアの持ち主とはいえ、ラリー界の強者相手に、ナビゲーションのスキルも十分獲得していないうちに、大仕事を成し遂げるなんてありえない。しかしなんと、フランスのアルザス出身パイロットは、いともたやすくライバルたちを追い抜き、チームメイトのステファン・ペテランセルに2’23の差でSSゴールを通過、初めての参加にして、初めてのSS優勝を手にし、総合でトップについた。

新型プジョー2008は明らかに大幅に改善されているようで、SS5度の優勝記録を持つウラジミール・ワシリエフと、宿命のライバルで同じトヨタのジニエリ・ド・ヴィリエに15秒の差でゴールした。ロエブと同じ元WRCパイロット、ミッコ・ヒルボネンはSS5位に入り、元モト部門から移籍してきたシリル・デプレはSS7位に入り、その実力と車のパフォーマンスを示した。
ナセル・アルアティヤはパンクで貴重なタイムを失い、カルロス・サインツは原因不明のエンジン・ストップで11分失った。そして、泥の中でメカトラブルになったナニ・ローマは45分、オーランド・テラノヴァ、グザヴィエ・ポンスはさらに30分ものタイムを失った。

カミヨン部門では、2015年大会同様、ハンス・スティシーが最初のSSを制した。10度目のダカール・ラリー参戦、今回はマンに移籍しての参加だ。2007年大会で総合優勝。しかし、今日のSSはピヨートル・ベラシウスにわずか48秒の差、そして従妹のジェラルド・デ・ローイに 1’51と僅差。本日のSSをほとんど1台でトップを引いていた地元のフェデリコ・ヴィアグラは最終的に5位。KAMAZの最もタイムが良かったのは2015年優勝者、アイラット・マルデーブで8位だった。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-300/videos-galery.html


2016/01/03 第1ステージ ブエノスアイレス→ビジャ・カルロス・パス

オート&カミヨン:リエゾン(移動区間)404km+競技区間258km=合計662km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間)404km+競技区間227km=合計631km

 

第1SS(競技区間) キャンセル

 
第38回ダカール・ラリーの最初のステージは、数日前からの雨によりコースが最悪のコンデションとなって、キャンセルとなった。黒い雲が低く垂れこめ、時折雷がなり、ヘリコプターや飛行機のフライトが不可、そして、競技者らの安全が確保できなくなった。そのため、エチエンヌ・ラヴィニュ ダカール・ラリー総監督は本日の競技キャンセルの決断を余儀なくされた。

ブリーフィングでキャンセルの報告の後、競技者らは本日のビバーク、ビジャ・カルロス・パスを目指してリエゾン移動となった。モト&クワッドはコンボイで、オートは自由走行の移動だった。さらに、まだ出発していないカミヨンは、夕刻アシスタント・カーのコースを使って直接ビバークに向かう。

競技上では、昨日のプロローグの成績順に、明朝第2ステージをスタートすることになる。第1走者は、モト部門はホアン・バレダ(HONDA)、オート部門ではベルンハルト・テンブリンケ(TOYOTA)。オート部門はプロローグの際、競技者ゼッケン360の事故の為、後続スタート予定の46台が走行できなかった。この競技者は、競技ディレクターからスタンダード・タイムを割り当てられることになる。

明日のステージのビジャ・カルロス・パス→テルマス・デ・リオ・オンドは難度がやや低めと予想されている。最初70kmをリエゾン、その後今大会最長のSSとなる。オート&カミヨンは510kmのコース。モト&クワッドは450kmのコースで難度は高くないがスピードの出しやすいコースの為、競技者の間のタイム差が開きそうだ。SSを終了後、250kmのリエゾンでビバークのテルマス・デ・リオ・オンドに向かう。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-200/videos-galery.html


2015/12/08 淳、原点に戻る

ダカール・ラリーにデビューして十五年、日本人パイロット三橋淳はバイクに乗る為にチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディを去った。彼はダカール・ラリーで第三のキャリアを始めようとしている。

ダカール・ラリーに精通したファンは、活躍した日本競技者らについて詳しく説明することができる。1997年に優勝した篠塚建次郎、2002年-2003年優勝の増岡浩らを抱えた最盛期の三菱チーム、ダカール・ラリーに今回33回のエントリーを果たす超ベテランの菅原義正など。

そしてその後に続く三橋淳。15回目のエントリーを果たし、その間の実績も嫉妬されるほど華々しい。昨年までの8回はチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディのオフィシャル・パイロット、T2市販車部門で5度の優勝、2005年には総合11位と総合トップ10入りするところだった。15回目のエントリーとなる次大会で三橋淳は、快適な習慣にあったにもかかわらず、デビューした当時のバイクに戻る方に向かった。「T2での前回の優勝でTOYOTAとのアドベンチャーは終わった。KTMジャパンから連絡があって、最初は冗談かと思った。でも、本気の挑戦だった」。彼に次大会の目標は2002年の総合12位を目指すのかと聞くには時期尚早というものだろう。はるか昔の事なのだから。

「ともかく完走することが目標だ。これほど長い間ラリーでバイクから離れていたのだ、自分のリズムを見つけるのは難しい。だが、メルズーガ・ラリーでは一度も転倒しなかったし、ペナルティも受けなかった。ナビゲーションもパーフェクトだった」と元&次期ライダーは語る。淳が戻ってくる、さあ大変だ!


2015/09/17 ダカール・ラリー2016のプランBはビックV

ニューコース、ニューバージョンはザ・オデッセイ
ダカール・ラリー2016のプランBはビックV

ペルーのダカール・ラリー2016大会コース撤退の決定後、主催者はアルゼンチンとボリビアの中でコースを作ることに集中しました。いつもながらのアルゼンチン政府の支援とボリビア当局の協力のおかげで、ハイ・レベルかつハイ・スピードの大胆な新コースができあがりそうです。特別にスタッフを動員してくださったホスト国の当局と共に集中的なフィールドワークを行って3週間、主催者はダカール・ラリーの特性すべてに忠実なコースを構築することができました。

スタートまで残すところ3ヶ月半、この新コースにより、ダカール・ラリーの競技者とクルーの集合地はブエノス・アイレスとなりました!

「8月末になって私たちに課された新たな課題に対応する為に適切な技術的解決策を見つけることができたのはボリビアとアルゼンチン当局の速やかな連携協力のお蔭でした。今日ここに本来のクォリティを維持したダカール・ラリー2016大会の概要を競技者に提供できるのは、この二つの国のダカール・ラリーへの忠誠によるものです」と大会ディレクターのエチエンヌ・ラヴィニュが強調する。

大会の日程とステージ数は当初予定のまま、総走行距離もほとんど同じままで、当初のものとはまったく別のコース取りとなり、競技者はそれに対応した走行対策やハイ・スピード対策を講じなければならないだろう:フフイまで最初の3日間は砂丘ステージはあまりなく、ドライビング・テクニックのコースが多い。その後、新しいタイプのコースがボリビアへと続く。特に今回はウユニ湖のビバークに全カテゴリーが集まる。

「ウユニ湖へのコースはマラソン・ステージで、その前のフフイのビバークは完全なパルク・フェルメとなる。競技者がマラソン・ステージを行っている間に、アシスタント・カーはウユニ湖までの長いコースを移動する。ボリビアでの3日間は高地コースに特徴づけられる」とコース・ディレクターのマルク・コマが説明する。

1月10日サルタで休息日、その後一行は2016年大会で初のコースを通ってロサリオに向かう。アンデス山脈のコルディエール峠の中で6日間の競技の後、フィアンバラなど砂丘ステージを経てゴールとなる。現地を踏査してきたマルク・コマは、「第2週目に2度目のマラソン・ステージを行うモト&クワッドにとってエンデュランス要素の強いレースになる。コースを制するのはこのマラソンのSSをよりよく管理できた競技者になると思う」と話す。

 

大会スケジュール

月日 ステージ 出発地 到着地
12/31
1/1
車検・書類審査
01/02 ブエノス・アイレスにてスタート・セレモニー
01/03 第1ステージ ブエノス・アイレス ビージャ・カルロス・パス
01/04 第2ステージ ビージャ・カルロス・パス テルマス・デ・リオ・オン
01/05 第3ステージ テルマス・デ・リオ・オン フフイ
01/06 第4ステージ フフイ フフイ
01/07 第5ステージ フフイ ウユニ
01/08 第6ステージ ウユニ ウユニ
01/09 第7ステージ ウユニ サルタ 
01/10 休息日 (サルタ)
01/11 第8ステージ サルタ ベレン
01/12 第9ステージ ベレン ベレン
01/13 第10ステージ ベレン ラ・リオハ
01/14 第11ステージ ラ・リオハ サン・ホアン
01/15 第12ステージ サン・ホアン ビージャ・カルロス・パス
01/16 第13ステージ ビージャ・カルロス・パス ロザリオ

 

ダカール・ラリー2016 日程

・2015/11/18 記者発表会 パリ
・2015/11/19 ヨーロッパからの車両の乗船手続き
・2015/12/29 港でヨーロッパからの車両の下船手続き
・2015/12/30 午後 競技者 セキュリティグッズの受取
・12/31&1/1 車検・書類審査
・2016/1/2 Dakar2016スタート ブエノス・アイレス
・2016/1/3 第1SS
・2016/1/10 休息日 サルタ
・2016/1/16 最終 表彰式

新しいコース、初の競技スタイル

新バージョンのコースは実質的・かつロジスティック面に対応しながら、何よりも競技的な面を重視した。以下、その主なポイント :

•より競技性を高める為、ビバーク“0”
ブエノス・アイレスであの大歓声に包まれたスタート・セレモニーの感動を味わった後、競技者とクルーはブエノス・アイレスを後にして、次のSSスタート地まで、ビバーク“無し”でリエゾンする。その目的は?1月3日からの本格的なステージを楽しんでもらう為。その翌日ビバークで1夜過ごす。

•マラソン・ステージ、全競技者、初のスタイルで:
1.フフイ~フフイのループ・コースをモト&クワッド、オート、カミヨン全車が走行 - 1月6日の超高地ステージは、アシスタント・カーもウユニのビバークに合流する(タリハTarijaでビバークの翌日)。今回初めて行われるマラソン・ステージの方法は、競技者がビバークに到着した後、車両の修理を行えないというもの。言い換えれば、競技者はコースをそれぞれの競技車両に合せて管理しなければいけないということだ。
2.二つ目のマラソン・ステージ :モト&クワッド部門のみ、第2週目に行われる。

•走行距離
当初の走行距離とほぼ同じ。より競技性が優先されたコース。

•オート&カミヨン
ほぼ全域にわたってオートとカミヨンのコースは同コース。

なによりも・・・・ありがとう!

ペルーのコースのニュースを報道してから3週間、皆様の信頼と支持をいただき、ありがとうございます。ダカール・ラリー主催者及び現地のダカール関係者一同、特別な注意と励ましのメッセージに心を打たれましたが、何よりも大会、大会の名声と価値を認め続けてくださったことに感激いたしました。ダカール・ラリー2016はその期待に応えるレースにしたいと思います。

他の情報など何かありましたら競技者サービス部に遠慮なくご相談ください。      


2015/08/24 ダカール・ラリー2016 ペルーのコースを取り止め

ダカール・ラリー主催者は、プレス発表の際に、2016年大会ではペルーで4日間のステージを行うと発表していたが、9月11日~13日に予定されているデサフィオ・インカ、およびダカール・ラリー2016年のペルーのステージをキャンセルする旨決定した。

ペルー政府が、今年非常に激しくなると予想されるエルニーニョの為、同国のすべてのサービスをエルニーニョの影響を受けた住民に向けると決定したことを受け、同国内のコースを急遽撤退することにしたもの。

ダカール・ラリー主催者は、当然、ペルー国民がそうした災害に直面しないよう望むものである。しかし、ダカール・ラリーの実施の準備を進めなければならない以上、アルゼンチンとボリビアで、代わりのコースを設定する。

そして、既にエントリーしている競技者に、変更になるコースについての情報をできるだけ早急に提供すべく作業を進め、遅くとも9月中旬には大会コースを発表する予定である。


2015/05/07 ダカール・ツアー オランダで開催

ダカール・ラリー2016のスタートまであと8か月。ダカール・ツアーの皮切は、オランダのLoon Op Zandで行われた。アレス・ロプライスがデ・ローイチームに移籍したニュースで盛り上がった。カマズ・チームに対抗する最良の方法かもしれない。
 
ダカール・ラリーにかけるオランダ人の情熱は相変わらず熱い。オランダのデルタと、ペルーのデューンは何ひとつ共通するものはないが、去る1月に前大会から帰国し、競技者らの意欲は満々だ。
 
オート部門では、全体会で総合4位になったエリック・ファン・ルーンが次大会で優勝を目指して参戦する。また、カミヨン部門で強いオランダ勢の中で、打倒Kamazを唱えてジェラルド・デ・ローイが参戦を表明。そしてデ・ローイ・チームにアレス・ロプライスも合流する。
 
「ロプライスと私のジョイントは、かなり前から考えていたことで、前体会のゴールで合意した。私は、ここ数年Kamazを倒そうと頑張ってきたが、ロプライスも同じだった。我々のラリーのノウハウをジョイントさせ、共通のゴールの目的を果たす。非常にうれしい。」とデ・ローイが語る。
 
また、ダカール・ラリーで4つの全カテゴリーで出場した初めての競技者Kees Koolenも会に顔を見せた。くしくも前大会で途中リタイアしたが、デサフィオ・ルータ40やデサフィオ・インカに出場し、次のクワッド部門優勝を目指す。


2015/04/28 Dakar 2016 : 大会の通過都市

ダカール・ラリー2016大会の通過国、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの首都で、次大会に向け会見が行われた。
 
まずは、4月23日、ペルーの首都リマで、3年ぶりのダカール・ラリー発表会が行われた。ペルーは長い間、主催国となることが待ち焦がれられてきて、会には多くのペルーのアマチュア競技者が集まった。2014年大会で母国ペルーのステージ優勝を果たしたイグナシオ・フローレスも顔を見せていた。次大会では、ペルーで4つのステージが予定されている。
 
同会では、貿易&ツーリズム大臣マガリ・シルヴァが、国土の環境保全について語った。「ダカール・ラリー主催者が、競技者や観客の安全を最優先しながらも、我が国の環境保全にも配慮していただけることで、非常にうれしい。2016年大会が成功するよう、国をあげて努力するつもりだ。」
 
その次の会見はボリビアのラパス。大統領エヴォ・モラレスに指定された早朝の発表会となった。ボリビア通過は3年目を迎える。最初の2大会では、モト&クワッド部門のみがウユニ湖を通過し、3年目でオート部門が加わった。来る1月には全車両がボリビアでビバークする。
 
モラレス大統領は、「ダカール・ラリーが我が国を訪れることを、つい先ごろ聞いたばかりだ。ボリビア人はダカール・ラリー競技者の勇気を尊敬している。大会では友情と寛容の資質を示すことになろう。それは、私たちの人々のための統合と交流の一つの形態である。」と述べた。
そして、モラレス大統領から、ラリー中、国を代表する責任を担う大使として、モト競技者”チャボ“こと、サルヴァティエラが選任され、「全大会での怪我も回復した。次大会で、我が国を3日も競技できるので嬉しい」とコメントした。
 
そして最後は、アルゼンチンのリオ・プラタの海岸にあるプエルト・サルグエロで会見が行われた。アルゼンチン競技者らとダカール・ラリーとはこれまでユニークな関係を育んできており、会にはハビエル・リゾッティやルカ・ボネットなどが参加した。2016大会では同国内で7つのステージが予定されており、フィアンバラのデューンなどが含まれることで沸き立っていた。
 
エチエンヌ・ラヴィニュ ダカール・ラリー総監督は「アルゼンチンは、ダカール・ラリーが南米で行われるようになって、全大会でホスト国となった唯一の国となった。ダカール・ラリーとアルゼンチンとの絆の深さを示している。観光大臣エンリケ・メイエールは、我々主催者がとりわけ頼りにし、それに応えてくれてきたが、この難しい変換の機に飛躍しようとする当大会をサポートしてくださる。」と述べる。
 

2016大会スケジュール

月日

ステージ

出発地

到着地

01/03 第1ステージ リマ  (ペルー) ピスコ
01/04 第2ステージ ピスコ ナスカ
01/05 第3ステージ ナスカ アレキパ
01/06 第4ステージ アレキパ チチカカ湖 (ボリビア)
01/07 第5ステージ チチカカ湖 オルロ
01/08 第6ステージ オルロ ウユニ
01/09 第7ステージ ウユニ サルタ (アルゼンチン)
01/10

 

休息日 (サルタ)

01/11 第8ステージ サルタ ベレン
01/12 第9ステージ ベレン ベレン
01/13 第10ステージ ベレン ラ・リオハ
01/14 第11ステージ ラ・リオハ サン・ホアン
01/15 第12ステージ サン・ホアン ヴィラ・カルロス・パズ
01/16 第13ステージ ヴィラ・カルロス・パズ ロザリオ

2015/04/16 Dakar 2016 : 3か国を通過

本日、パリでダカール・ラリー2016の記者発表が行われた。
南米で8度目の大会となるダカール・ラリー2016は、いつも通過コースとなる地域が悲惨な洪水の被害にあったチリが外されることとなった。
そして、ペルーのリマからボリビアを通過、アルゼンチンのロサリオのゴールまで、初めてのコースをとる。
 
2016年大会での目玉は、アンデス山脈。最初のペルーのコースは主にデューンの中で競技が行われ、その後海と山の間の長い砂地を抜けると、ボリビアの山岳部へとステージを移す。ダカール・ラリーがボリビアに入るのは次大会で3度目になるが、まったく初めてのコース取りだ。過去2会は、1地点への往復だけだったが、次回はアルティプラノ(周氷河環境下で平坦化された地形)の中、国土を横断し、チチカカ湖のビバークが組み込まれる。
肉体的・技術的な高地への適応能力が求められる。最後、アルゼンチンでは、山岳部から平地に向かう中のエンデュランスの競技だ。
 
ダカール・シリーズは、
・デサフィオ・インカ :第38回ダカール・ラリー2016のスタート地でもあるリマがスタートで、4か月前に実施される。イカ砂丘など、次のダカール・ラリーでも使われるコースを含み3日間の競技で、ダカール・ラリー2016の前哨戦ともなる大会。9月10日~13日
・デサフィオ・ガラニ (パラグアイ) 7月20日~26日
・デサフィオ・ルータ40 (アルゼンチン) 5月17日~23日
 

2016年大会のコース:3つのアクトの挑戦

 
アクトI : あらゆる路面
2012,13大会では、多くの競技者にとってペルーは初体験の場だった。イカの延々と連なる広大なデューン、サハラ砂漠を思い起こさせるようなピスコ地方。そして2016年大会はまさにそこが競技の場となる。最初のステージから砂との闘いが始まる。
 
アクトII : 高地
次大会では、ボリビアへは行って帰って来るだけではない、滞在する。アルティプラノ(周氷河環境下で平坦化された地形)にたどり着くまで、3~4000メートルの山を登らなければならない。この二つ目の要素は、既に競技者らが体験したように、天気や大気条件で大きく左右される。ドライバーの技術・体力がこれまで以上に求められることになるだろう。
 
アクトIII : リオ・パラナに向かう
アルゼンチンのステージではいつもサプライズに富んでおり、何が起こるかわからない。スリップしやすく、カーブの多い路面、いきなり穴。そのような中、岩などにぶつかったり転倒したりと車へのダメージを受け、大きく順位を落としたりする。強靭な精神力と忍耐力、日々淡々と走り続けた者が、ロサリオのゴールまで走り抜くことができる。パラナ川(Rio Paraná)ののどかな河岸の雰囲気がゴール後の競技者らを迎えてくれるだろう。
 

三つの通過国、ペルー、ボリビア、アルゼンチン
再びビバーク地となるリマ、サルタ、ロサリオ

 
リマ
ペルーの首都、1,000万人の住民を持つ、南米で5番目の都市。1535年に町が設立、1991年に旧市街などがユネスコの世界遺産に認定された。2012年大会では、プラザ・デ・アルマスのポディウムで百万人もの壮大な歓迎を受けたことが記憶に新しい。2013年大会デマグダレナの海岸で車検、Chrillosのポディウムでスタートセレモニーを行った。来る1月3日も、この地での再会となる。
 
サルタ
アンデス山脈のふもと、サルタは地元の交易の中心地だった。ベルグラーノ将軍が独立に招いた土地でもある。今ではアンデスの登山者の拠点となっている。ダカール・ラリーの競技者は、ここで休息日を迎える。
 
ロサリオ
パラナ川河口近くに1812年、マヌエル・ベルグラーノ将軍によって町が設立して以来、ブエノス・アイレスとコルドバの中間地点として栄えてきた。アルゼンチンで2番目の都市。かのエルネスト・ゲバラが、“チェ”になるかなり前、ここロサリオで生まれ、乳児期を過ごした。さらに、リオネル・メッシもここロサリオで工場労働者の父とパートタイムの清掃員の母の元に生まれ、少年期に地元のクラブ、ニューウェルス・オールドボーイズに籍を置いていたことがある。ダカール・ラリーでは、2014年大会でビバーク地となった。2016年大会ではゴール地となって、競技者がこの地を目指す。
 

DAKAR 2016 : 日程

 
ダカール・ツアー 予定
・ 2015/4/23 : ペルー
・ 2015/4/24 : ボリビア
・ 2015/4/28 : アルゼンチン
・ 2015/5/06 : オランダ
・ 2015/5/19 : ベルギー
・ 2015/5/22 : ポーランド
・ 2015/6/05 : メキシコ
 
ダカール・ラリー2016 日程
・ 2015/5/15  エントリー受付開始
・ 2015/7/15  モト&クワッド部門エントリー受付〆切
・ 2015/9/18  パリにてヨーロッパの新人競技者研修会 
・ 2015/11/1  エントリー受付け〆切
・ 2015/11    南米の新人競技者研修会 
・ 2015/11/18  パリにてコース詳細発表、シード選手紹介
・ 2015/11末  ヨーロッパからの車両の乗船 
・ 2015/12末  ヨーロッパからの車両の船がリマに到着
・ 2016/1/1&2  リマにて車検・書類審査 
・ 2016/1/3   Dakar2016スタート ペルーのリマ
・ 2016/1/10  サルタにて休息日
・ 2016/1/16  Dakar2016最終ステージ&ゴール アルゼンチンのロサリオ
 
 


2015/01/17 第13ステージ – インタビュー

2015/1/15  第13ステージ :ロサリオ – ブエノス・アイレス
全競技者 リエゾン:77km  スペシャルステージ: 174km  リエゾン:142km

モト部門

001 – マーク・コマ (総合優勝、SS5位)
人生を賭けた仕事

« とても嬉しい。それは間違いない。でも、最後の日まで、思うような走りができなかった。嵐が来て、農道のピストがひどいぬかるみになってしまい、砂漠バージョンのタイヤでは容易ではなかった。幸い少しでもまともなゴールができるよう主催者がSSを後半カットした。今日もビブ・ムースの問題があって、快適なライディングというわけにはいかなかった。だから戦略を変えなければならなかった。プッシュしなければいけなかったので力いっぱいアタックした。何かを挑発する為にそうしなくてはならなかった。ボリビアに入ってそれまでの状況を奪回できる、そう信じていた。ウユニ湖がカギだった。私はそれで生き残れた。だからとても嬉しい。ここにゴール出来てとても幸せだ。これはこれまで理想的なバイクを作ってくれたチームと、人生を賭けた仕事の成果だ。これだけ頑張った後なので、今はリラックスして楽しみたい。»

007 – パウロ・ゴンサルヴェス  (総合準優勝、SS4位)
来年また優勝めざして戦う

« ここで総合2位でゴール出来て幸せになれる。このポジションでレースが始まり、3位に落ちて、最後また2位で終わった。一時マルク・コマから5分しか差がなくて優勝を手にできるかという状況にあった。その後我ら二人にエンジン交換のペナルティ15分が科されてしまった。ホアン・バレダ もウユニ湖まで総合タイムで圧勝し素晴らしいレースをしていた。その後私のサポートのジェレミアス・イスラエルにエンジンをもらって助けられた。彼がいなければこの総合2位を祝うことができなかっただろう。だからこの成果を彼にささげる。そして、来年また優勝めざして戦う。»

026 – トビ―・プライス   (総合3位、SS3)位)
とても信じられない

«SSに入って70kmあまりで、雨がひどくなってずぶぬれになった。とてもライディングできる状態ではなかった。その後SSの後部がキャンセルになった。
ここで(総合)3位だなんて、とても信じられない。何と言ってよいかわからない。3,4か月前に出場を決めた時、どちらかといえば不安だった。エントリーの仕方も準備やラリー中の生活など、いっさい何もわからなかった。それが、こうして完走できて・・・嬉しい。»

031 – パブロ・キンタニーヤ (総合4位、SS8位)
私の人生でこれほど大変だったことはない

«非常に難しくて、ハードだった。ダカール・ラリーではどのステージも難しかった。寒い所もあったし、非常に高い山岳高地コースもあった。ダカール・ラリーを完走する本格的な体験だった。アドベンチャーだった。私の人生でこれほど大変だったことはない。がこれほど充実した満足は初めてだ。初めてのダカール・ラリーで、ケガをし、非常に長い、犠牲者が出たような難しい道を走ってきた。今日はとても嬉しい。私の家族、両親、私を支えてくれた人に感謝している。… »

クワッド部門

251 – ラファウ・サノク  (総合優勝、SS8位)
信じて疑わなかった

« この瞬間を7年間待っていた、それを信じて疑わなかった。この勝利をダカール・ラリー夢見てそれが叶わない人みんなに捧げたい。私のチーム全員と、ダカール・ラリーに出たいと願ってやまない人と一緒にこの喜びを分かち合いたい。彼らもこの勝利を味わう権利があると思う。»

オート部門

301 – ナセル・アルアティヤ  (総合優勝、SS5位)
素晴らしい

« このダカール・ラリーで勝つことができて本当にうれしい。2011年のここバラデロのゴールのことを思い出している。今は私にとって本当にスペシャルな瞬間。大会の初めからレースを制し、大会中ずーっとレースをコントロールすることができた。たくさんの人にお礼を言いたい。この大会では肉体的にも精神的にも非常に良い準備ができていたので本当にここに着くことが出来た。日々の仕事を積み重ねてきて成功することが出来た。それは素晴らしいことだ。また優勝してみたい。»

303 – ジニエリ・ド・ヴィリエ  (総合準優勝、SS4位)
私たちのできる限りの手を尽くした

« いつものことながらダカール・ラリーの最終ゴールに着くとほっとする。それはたくさんの人が本当にいっしょうけんめいやった仕事の代償だから。誰もがこのゴールでもっと良い成績で通過できるよう願っていた。ナセル(アルアティヤ)との長期にわたったバトルに、私たちの出来るありとあらゆる手を尽くした。しかし彼の方がもっと上手かった。それは少しフラストレーションだが、それがレースというものだ。ダカール・ラリーで優勝できるクルマを開発するのに何年もかかる。この4年いっしょにやってきて、トヨタ・ハイラックスは大きく改善され、大きな進歩をなしとげだ。»

307 -クシシュトフ・ホロウィッツ  (総合3位、SS7位)
速く、しかし確実に走る

« レース初めにトラぶった時、我々は戦略を変えた。速く、しかし確実にゴールする走りをしようと。そして、その戦略がラリーではうまくいった。常に冷静に、4位か5位のポジションをキープし、最終的にポディウムに上れた。ぴったりのリズムを見つけた。もちろんポディウムの真ん中を狙っているが、この3番目の位置に満足だ。他の大会で何度か優勝しているが、このダカール・ラリーでポディウムに上るのはまた格別だね。このラリーが終わるとあまりに疲れていて、二度と出たくないと思う。でも、その後、また出たくなる・・・。.»

302 – ステファン・ペテランセル  (総合8位、SS10位)
我々は最初の一歩を踏み出した。

« 私は良い方だけを見ることにしているポジティブな性質なんだ。3台のうち2台が完走できたが、完走できなかったのはドライバーの技術が不十分だったからという理由ではない。車のトップ・スピードとパフォーマンスが少し足りなかったが、本格的なメカニックの問題はなかった。我々は最初のステップを踏み出した。こうして完走でき、この次はきっともっと晴れやかな笑顔になれる・・・と願っている。特にフラストレーションは無い。奇跡はないとわかっていた。モータースポーツでは、何万キロも走り込んですべてを完全に仕上げていなければ、レースで奇跡などありえないのだ。とはいえ、チームは貴重な一歩を進めた。メカニックたちは精いっぱいの仕事をしてくれた。»

305 –オーランド・テラノヴァ  (総合18位、SS3位)
もっと強くなって戻ってくる

« 第4ステージで大きく順位が後退し、レースが困難になった。そこから楽しんで、良いレースをしようと努めた。ボリビアでのコースは寒い上、非常に標高が高くてハードだった。そんな中長時間車の中にいたが、最終的に、我々にとって良いダカール・ラリーになった。これから一生懸命働いて、トレーニングして、走り込んで、来年もっと強くなって戻ってくる。»

カミヨン部門

507 – アイラット・マルデーブ  (総合優勝、SS3位)
私の父にこの勝利を捧げたい

« とても嬉しい。そしてこの勝利は情熱的に働いてくれたチーム、メカニックや関係者のみなさんのおかげだ。そして、一緒に祝うことはできないが、私の父にこの勝利を捧げたい。»