全車:リエゾン(移動区間) 481km+SS(競技区間)336km=合計817km

今日1日走れば休息日。しかし、今日もまた817kmもクリアしなければならない。リオ(枯河)が何本も走る道なき道の中、SSは2部に構成される。SSパート1はボリビアの230km、後半SSパート2はアルゼンチン側106km、そしてその間116kmはニュートラル・ゾーン、移動だけで競技にはカウントされない部分で、国境がこの中にある。この長距離の一日、今日もビバーク到着は夜遅くなりそうだ。

そして睡眠不足の競技者らだが、今朝も早い。5時半にビバークをモトのライダーらは出発し、SSスタート地へ移動した。SSを最初にスタートするのはモトのトビー・プライス、7:00 107台。クワッド36台。オート部門は9:47、ペテランセルが第1走者。

正午になって、激しい雷と共に雪まじりの雨も強くなって、SS350km辺りのリオ(枯河)で鉄砲水があふれた為、モト&クワッドのSSパート2が中止になった。SSパート1を終了し、ニュートラルゾーン(SSパート1とSSパート2の間の移動区間)に入った選手は、その後コンボイで他の道路を使って次のビバークに移動することになった。オート&カミヨンはそのまま続行された。

昨日17時頃、No.311 テン・ブリンケの車が途中火を噴き、あっという間に燃え尽きてしまった。コ・パイロットのトム・コンソルと共に無事、プレスカーに乗ってビバークに合流した。昨日スタートする時には総合8位と、無念のリタイアだ。

サインツ今大会の初ステージ優勝、メオ呑み込みが早い

順番は巡る、まさに今日がそれ。カルロス・サインツが本日、第38回ダカール・ラリー第9ステージで優勝を果たした。DKR2008で、カルロス・サインツはプジョーチームの6連続優勝に貢献した。プロローグ以外は全ステージでプジョー車が優勝している。総合ではステファン・ペテランセルに代わってセバスチャン・ロエブがトップについた。モト部門ではアントワーヌ・メオが初めてのステージ優勝。

オート部門 :一見、今38回大会はプジョーの優勝に沸いている感がある。しかし、その見かけ以上に今日のレースは同チームにとって豪奢な1日だったようだ。まずはセバスチャン・ロエブがCP1をトップ通過、しかし次のSSのパート2に入るなり車がストップしてしまった。その間に、今度はカルロス・サインツがすかさず飛び出す。ロエブとはかつてのWRCのチームメイト、同じWRCチャンピョンシップ優勝者同士だ。サインツはガンガン攻め続け、ナビゲーションのミスも無くゴールに突っ込んだ。そして、38秒差で後続のステファン・ペテランセルを制し、ステージ優勝を果たした。

ただ、プジョー軍団には今日もまた新しい小さな気がかりができた。昨日のアクセルのトラブルに続き、ロエブが新たなトラブルに見舞われたのだ。ロエブによれは、今回はターボの故障だという。第2ステージのサインツ、第5ステージのデプレなど繰り返し続くトラブルは、プジョーチーム監督ブリュノー・ファマンの悩みの種になりつつある。

当然、明日の休息日に細部に至るまでDRK2008の検査と調整が行われる。今日から月曜日までの休息日の間、セバスチャン・ロエブはレース半ばの首座のポジションを心行くまで堪能できることになる。かつて無いすばらしいパフォーマンスだ。月曜日から次のレースが始まり、後半の週はナビゲーションと大部分オフロードという本格的なラリー・レイドのコースになるそうだ。

総合順位はセバスチャン・ロエブが1位、2位はステファン・ペテランセル2’22”の差、3位カルロス・サインツ、トップとの差4’50”、4位はナセル・アルアティヤ(MINI)17’36”の差。

モト部門:エンデューロ世界チャンピョン4度の優勝者アントワーヌ・メオ(KTM)が、初めてのダカール・ラリー参加で初めてのステージ優勝を果たした。メオは、新しい世界で彼の適応の柔軟性を証明し、見事に勝利を手にした。

一方、トビー・プライスのチームメイト、オーストリア人マチアス・ウォークナー (KTM)は、朝7時頃、SSスタートから15km程のところで転倒した。スタートした時には総合3位、3番目のスタートだっただけに悔やまれる。そして、Hondaのパウロ・ゴンサルヴェスが彼の為にストップ、緊急のバリーズ(本部に知らせる警報)を引き、レスキューとの連絡の為10分以上留まった。マチアスは鎖骨を骨折したようだ。メディカル・ヘリでウユニの病院に輸送され、リタイアとなった。

ケガ人補助によるタイム修正が行われ、パウロ・ゴンサルヴェス (Honda)は1’56”で今日のSSの3位になった。SS 2位はケヴィン・ベナビデス(Honda) 1’53”。

そして総合順位はトップがパウロ・ゴンサルヴェス (Honda)、2位トビー・プライス(KTM) トップと3’12”の差、3位ステファン・ソヴィツコ(KTM)9’24”の差。一時、ゴンサルヴェスの順位が1時間40分遅れとの発表が飛び交ったが、修正後の結果で関係者は安堵の胸をなでおろした。

日本の三橋淳はSS65位、トップとわずか42分9秒’でのゴール。総合65位。

昨夜ビバークに着いたものの、今朝スタートできなかったライダーは4名。その中にHondaのホアン・バレダとハビエル・ピゾリトがある。

クワッド部門:モト部門同様、豪雨の為コースがSSパート1だけに縮小された。ステージ優勝したのはアルゼンチン人ルカス・ボネット。総合順位は昨日と同じ、1,2位がアレヒャンドロ・パトロネッリ兄、と弟マルコス3’36”、3位はセルゲイ・カリヤキン7’51”差。 

カミヨン部門 :2013年大会の総合優勝者エドワルド・ニコラエフ(Kamaz)が終日すさまじいスピードで全部のCP1をトップ・タイムで通過、今大会2度目のステージ優勝を果たした。通算9度目のステージ優勝。チームメイトのアイラット・マルデーブがSS2位、オランダ人フェデリコ・ヴィジャグラ(IVECO)がSS3位。

総合順位では、ピーテル・フェルスルイス(MAN)が1位に上昇、2位ジェラルド・デ・ローイ(MAN)5’31”差、 3位アイラット・マルデーブ(Kamaz) 10’48”差。

日野チームスガワラはジュニア照仁がSS18位でゴール、総合でも18位。父義正はチェックポイント7(ゴール手前約60km)を現地時間17時15分に通過、その後CP8の間でストップしている模様(現地時間1月9日23時現在)。