オート&カミヨン:リエゾン(移動区間)336km+SS(競技区間)510km=合計846km
モト&クワッド:リエゾン(移動区間)316km+SS(競技区間)450km=合計766km

 

プライス敵意むき出し、ロエブ、センセーションを巻き起こす

 
1日目の短いプロローグ、その次の日の競技キャンセルの後、ダカール・ラリーはようやく本格的なレースを始めることとなった。ビジャ・カルロス・パスとテルマス・デ・リオ・オンドを結ぶコースは、ナビゲーション難度の高くないスピードコース。

モト部門では、トビー・プライスが最初のステージ優勝を記した。プライスはダカール・ラリー2度目のステージ優勝。彼はSSの間ルーベン・ファリアにぴったりついて走り、SS最後でファリアを引き離し、1,2秒差でステージを勝ち取った。

オート部門では初出場のフランス人セバスチャン・ロエブが、泥の中で2分失ったにもかかわらず、初めてのステージ優勝を果たした。

オーストラリア人トビー・プライスは前大会で初めてのダカール・ラリー出場だった、そして最終ステージで優勝した。だから、今大会は表彰台への思い入れが違う。その野望を証明するかのように、最初のSSでそのチカラを示した。しかし、事はそう簡単ではない。ハスクバーナのオフィシャル・ライダー、ルーベン・ファリアがスタートするなり悠々とリーダーの座につき、ほとんどトップを引いて走った。彼は3分前にスタートしていたホアン・バレダ を追い越してスクラッチ・タイムもトップにいた。そのファリアに食らいついて走り、最後に追い越した。SS2位はホアン・バレダ 、3位はフランス人アラン・デュクロ。

スロヴァキアのステファン・ソヴィツコは3番目のスタートにもかかわらず、果敢に攻め、トップとの差わずか1,5分でゴールした。しかし同じKTMのマチアス・ウォークナー、HONDAのパウロ・ゴンサルヴェス に割って入られ結局5位。本日見事なパフォーマンスを見せた一人、アルゼンチンのケヴィン・ベナヴィデスはSS8位。

クワッド部門では、2015年大会の悪夢を打ち消すかのようにイグナシオ・カザレが猛スピードでSSを走り抜けた。2014年大会に続き2度目の総合優勝という目標をきっちり抱きながら、チリのライダー、カザレは2位に大きなタイム差でゴールした。SS2位は南アのブライアン・バラグァナット、そして、1年ぶりに戻ってきたアレヒャンドロ・パトロネッリは3位でゴールした。タイトル保持者ラファウ・サノクはトップと6分以上の差で、SS6位に着いた。

オート部門、セバスチャン・ロエブはダカール・ラリーでトップタイプを出すパイロットに入り、優勝を期待して出場してきたのではないに違いない。9度のWRC世界チャンピオンというキャリアの持ち主とはいえ、ラリー界の強者相手に、ナビゲーションのスキルも十分獲得していないうちに、大仕事を成し遂げるなんてありえない。しかしなんと、フランスのアルザス出身パイロットは、いともたやすくライバルたちを追い抜き、チームメイトのステファン・ペテランセルに2’23の差でSSゴールを通過、初めての参加にして、初めてのSS優勝を手にし、総合でトップについた。

新型プジョー2008は明らかに大幅に改善されているようで、SS5度の優勝記録を持つウラジミール・ワシリエフと、宿命のライバルで同じトヨタのジニエリ・ド・ヴィリエに15秒の差でゴールした。ロエブと同じ元WRCパイロット、ミッコ・ヒルボネンはSS5位に入り、元モト部門から移籍してきたシリル・デプレはSS7位に入り、その実力と車のパフォーマンスを示した。
ナセル・アルアティヤはパンクで貴重なタイムを失い、カルロス・サインツは原因不明のエンジン・ストップで11分失った。そして、泥の中でメカトラブルになったナニ・ローマは45分、オーランド・テラノヴァ、グザヴィエ・ポンスはさらに30分ものタイムを失った。

カミヨン部門では、2015年大会同様、ハンス・スティシーが最初のSSを制した。10度目のダカール・ラリー参戦、今回はマンに移籍しての参加だ。2007年大会で総合優勝。しかし、今日のSSはピヨートル・ベラシウスにわずか48秒の差、そして従妹のジェラルド・デ・ローイに 1’51と僅差。本日のSSをほとんど1台でトップを引いていた地元のフェデリコ・ヴィアグラは最終的に5位。KAMAZの最もタイムが良かったのは2015年優勝者、アイラット・マルデーブで8位だった。

ビデオ映像:http://www.dakar.com/dakar/2016/us/stage-300/videos-galery.html